食事サイクル

 私の仕事は、重たい部品を持ち上げたり、固く締まったネジを緩めたり、デカいタイヤをせっせと交換したり、非常に体力を使う。特にこれからの時期、暑くなってくるとなおさらだ。したがって良く腹が減る。

 大抵毎朝7時頃に起床し、食パン1枚と目玉焼きとソーセージを食べる(毎日同じ。ちっとは工夫せい!嫁!)。自転車で通勤し、通常の業務を始めるのだが、まず間違いなく11時には腹が減っている。11時半にはハンガーノックである。

 なんとか持ちこたえ、弁当を食べ、午後の仕事を始めるのだが、夕方5時頃にまた腹が減り、仕事の手が遅くなる。そのまま何も食べずに自転車で帰宅したら、途中の上り坂で足をついてしまうこともある。だからと言って朝食や昼食をたくさん食べておくということもできない。燃料タンクは小さいくせに、燃費が良くないのである。

 だから最近は小さめのおにぎりなんかを持って行って、腹が減った頃に食べる。そうすることによって食事と食事の間の「ガス欠」期間を乗り切ることができるのだ。

 しかし、朝起きたら朝食、12時に昼食、仕事を終え帰宅してから夕食という、一見当然のようなこの「食事サイクル」は何の為にあるのだろうか。朝起きていきなりゴハンと味噌汁をしっかり食べるなんて私にはできない。腹が減っていようといまいと、12時に食事するなんて誰が決めたのだろうか。そして昼食を摂ってから6時間以上経ってようやく夕食。

 食事を「補給」として考えるならば、それぞれの食事は等間隔にすべきだと思うし、別に3回と決めなくても少量づつ5回や6回に分けても良いと思う。

 我々が育ってきた環境というものがそうさせているのだろうか。毎日決まった時間に学校へ行き、4時限目が終わったらイヤでも給食、午後の授業を終え、帰宅してから家族全員揃って夕食・・・。小学生の頃から何の疑問も持たずにその「食事サイクル」に慣れ親しんできたのだが、どうも最近はそれが気に入らない。

 生まれたての赤ちゃんは昼間だろうと夜中だろうと3時間おきに泣いてミルクを欲しがる。自転車で長距離を走るときはこまめに補給する。

 普段の生活でも、そういった「本来の食事の摂り方」をしても何もオカシイことはないと思う。

 そんな主張を盾にして、休憩時間以外におにぎりを食べるのだが、なんかコソコソしてしまう自分が悲しい・・・。