昨日、ボーナスをいただいた。この会社に入るまでは、メッセンジャーだったりクルマのブローカーだったり、まっとうな(?)ことをしていなかったのでボーナスとは縁遠かった。それが今では、この不景気にもかかわらず給料とは別にまとまった金額をいただける。なんとありがたいことか。これからもこの気持ちを忘れずに、ボーナスをもらい続けることができるように会社に貢献していきたいと思う。
さて、本題に入る。
毎回、半年に一度のこの時期になると、私の家庭では少々モメゴトが勃発する。そう、「ボーナスの使い道について」である。「全額貯金派」の嫁と、「全部使うとは言わんけども普段買えないようなちょっと高額なモノ買いたい派」の私との対立だ。
私は10速デュラエースが欲しい。そう嫁に言うと、「なんやそれ」と言う。聞かれたからにはそれが何であるかキッチリ説明してやる。性能や製造過程や使用している選手など・・・。しかし「自転車の部品で、そして高い」というところだけが嫁の脳にインプットされ、「デュラエース」というモノの価値を理解しようとしない。「高い」というキーワードだけで、私がコンコンと説明する「デュラエース」の価値をシャットアウトするのである。
それについて私が憤慨すると、「アタシだって欲しいモノあるんや」と言う。「なんやねん」と聞くと、「カルティエの時計(約50万)」だと言う。
アホかっちゅうハナシである。本当にその時計の性能や製造過程や歴史などの「価値」を理解して「欲しい」と言うならともかく、普段時計なんてしないくせに、時計になんて興味無いくせに、だた「かわいいから」とか「ブランドだから」という理由で「欲しい」と言うヤツは、ハッキリ言ってバカである。
1本1万円するスナップオンのスパナがある。方やホームセンターの1本1000円のスパナもある。「ネジを回す」という仕事はどちらの工具でも充分可能だ。しかし、やはり長持ちして使いやすいのは1万円するスナップオンのものであり、1万円の価値が理解できるからこそプロは高い工具を(たとえ安月給であっても)買うのである。
しかし、そのモノの価値を理解しようともせず、ただ「かっこいいから」「プロが使っているから」という理由でスナップオンの工具を買うヤツもいる。「かっこいいから」「みんな乗っているから」という理由でベンツを買うヤツもいる。「ヨン様が持っているから」「キムタクが持っているから」という理由でブランド品を買うヤツもいる。
価値観なんて人それぞれ違うものだから、そういったお金の使い方をする人を全否定するわけでもないし、スナップオンやメルセデスやブランドショップはそんな人々によって支えられているといっても過言ではないので、「モノの価値がわからんようなヤツは買うな!」とも言えない。
しかし、しかしである。少なくとも私はデュラエースの価値を理解しているし、私ならデュラエースを使いこなすことが出来るし、私にはデュラエースが必要なのだ。そして言い換えるなら「デュラエースは私を待っている」のである。嫁が「カルティエ欲しい」と言うこととはレベルが違うのである。
ボーナス全部使い果たしたる!なんて言ってないやんけ。ボーナスあるだけええやんけ。仕事頑張ったからボーナスがあるんやんけ。ちょっとぐらい使ってもええやんけ。だから寝るなや。起きてオレのハナシ聞けや。なあって・・・。