仕事で着るツナギのポケットに、何かをメモしておいた紙切れを入れたまま洗濯してしまった。細かくボロボロになって、洗濯物にこびりついている紙片を仕方なしに私が処理することになった。
いろんな方法を考えたが、掃除機で吸ってしまうのが一番早いと思い、掃除機のパイプを外し、短くして「ブォー、ブォー」と紙片を地道に吸い込んでいた。
すると、「パパ何してんの?」ってな感じで子供が近寄って来たので、掃除機を子供の手に
近付けた。掃除機は「ブォー!」っと大きな音で子供の手を吸い込んだ。
一瞬恐くて泣きそうになったが、すぐにおもしろがって「もっともっと」とせがんで来るので、足や頭、ついには顔までも掃除機で吸い込んで遊んだ。さすがに顔はイヤそうにしていたが、その表情がおもしろかったので、何度もほっぺたやおでこに掃除機を当て、イジメ・・・イヤ、一緒に遊んでいた。
子供は私のオモチャである。これほどおもしろいオモチャを私は見たことがない。あと何年、このオモチャで遊べるだろうか・・・。