選挙ガンバレ

 おっさんであることを自認したところで、おっさん的話題(少なくとも私の中ではそう思っている)な選挙のことに触れたいと思う。

 私の会社の隣の隣が某政党、某候補者の選挙事務所になっている。その建物はウチの会社の建物で、お客さんの預かりのクルマとか、新車なんかを入れておく車庫だった。それが国会が解散になり、慌てて選挙事務所を探していた候補者の目に止まったというわけだ。

 「選挙が終わるまで」という約束で貸し出し、ウチが預かっていたクルマを野外駐車場に移動させ、中を突貫工事で事務所っぽく改造し、毎日数10人が朝早くから夜遅くまで、いつも中でいろいろやっておられる。

 公示の日なんかはウチが停めている野外駐車場のスペースまで溢れかえるほど、支援者やどこぞのエライさんのクルマが何10台もやってきて、お客さんのクルマが出せなくなり、われわれの業務が滞ったりすることがあった。

 「迷惑かけてる」っていう意識があるのか、その候補者はもちろんのことその奥様や支援者等の選挙事務所の人たちは、(どの有権者に対しても同じだと思うが)私たちに対して非常に腰が低い。「ちょっとクルマ移動させて下さい!あんなとこ停めたら邪魔なんですよ!」なんてこっちがちょっと強めに言おうものなら、「エライすいません!」とクルマのカギを持ってそれこそすっ飛んでくる。

 そんな「腰の低さ」はいつまで続くのか。当選でもしようものなら、調子に乗ってふんぞり返ってしまってわれわれの所なんかには挨拶さえも来なくなるのではないだろうか。そんな想像をしてしまう私はまだまだコドモなのか。

 候補者やその周りの関係者はとても頑張っている。忙しいのが大嫌いな私にとってあれだけ頑張れるのはホント尊敬に値する。やはり頑張った先にはよっぽど「オイシイ」ことがあるのだろう。だからあれだけ頑張れるのか。そんな想像をしてしまう私はやはりコドモなのだろう。

 デューク更家が言っていた。「ここだ!っていう踏ん張り時に少しくらいムリできるカラダを日頃から作っておかないと、大きなビジネスチャンスを逃す」って。

 朝早くから夜遅くまで、みんな「ムリ」してると思う。でもやっぱり今がビジネスチャンスなわけで、少しでも休んでしまうと取り残されるのだ。私は「おっさん」でありながら「コドモ」なので、残念ながら政治にはあまり興味が無い。その先に何があるのかは私には知る由も無いが、きっと何かしらの「オイシイ」ことに向かって、選挙事務所のみなさん、頑張ってください。