木馬イベントの「しまなみ海道ツーリング」に参加してきた。夜の船で出発し、新幹線輪行で帰って来るという、乗り物のバリエーションに富んだツーリングである。
まず最初に乗ったのは船。南港フェリーターミナルから出る、東予行きのフェリーに乗った。数年前、一人で四国をツーリングしたことがあり、その時もここから高知行きのフェリーに乗った。私は船が大好きである。「機長」「工場長」「社長」「料理長」などいろんな「長」があるが、私は「船長」が一番かっこいいと思っている。
ちなみに「隊長」はもうたくさんだ。
東予に着いて走り出すやいなやS浦くんのタイヤがいきなりパンク。この瞬間、私は今回のツーリングは波乱含みになるんじゃないかと思った。実際その通りだった。私のタイヤが25Cになり行き場を失ったパンクの神様は、私が隊長を務める愛する我が1班の中を半ギレ状態で暴れ回り、S浦くんをはじめイノウエさんにまで取憑き、挙句にはコースミスの神様やメカトラブルの神様に変身してかおりさんに憑依した。
これら全ての元凶は私なのかもしれないのに、かおりさんに「メイワクかけてるから」と美術館の絵葉書をプレゼントされた時にはいろんな意味で緊張した。かおりさんとサエキは広島方面にまで足を伸ばす予定だったらしいがキャンセルして一緒に帰って来た。それはきっと正解である。あの調子では「事故の神様」に変身して取り返しのつかないことになっていた可能性だってある。
今回のツーリングで、私にはパンクやメカトラ、体調不良やハンガーノックなど何も起こらなかったし、ペースもらくちん、景色もキレイだったので、本来非常に楽しいツーリングであるはずなのに、何だか精神的に疲れ果て、帰りの新幹線の中ではぐったりしてしまった。
店長やまっさんは「琵琶湖よりラク」と言っていたが、私にとって「しまなみ海道ツーリング」は明らかに琵琶湖よりしんどかった。
ホントにもう隊長はたくさんである。イヤ、やってもいいが、隊員は選ばせてください(笑)。