回転木馬最大のイベント、琵琶湖一周ツーリングに参加してきた。ここ近年、木馬最大のイベントは忘年会になってしまったかと思っていたが、参加者全員(もちろん店長も)なんだか目がみなぎっておられたので、「回転木馬は居酒屋じゃなくて自転車屋さんなんだなあ」と改めて痛感(笑)。
第一区はゆっくりペース。後半グループでスタートし、この区間はアップのつもりだった。しかし長命寺交差点を左折して1回目の山岳ポイントに入るやいなや、ストレスが溜まっていたのか店長とまっさんがアタック!それに思わず反応したイノウエさんとn原君と私。ドクターT島は後方で静観。中盤の奥琵琶湖パークウェイに温存しておくつもりらしい。カイザー(皇帝)らしい戦い方である。
4人で抜きつ抜かれつを繰り返し、1回目休憩ポイントのコンビニに到着。ここからさざなみ街道をローテしながら結構なハイペースで道の駅近江母の郷まで。先頭に立つライダーによって集団のペースが変わるのがおもしろい。まっさんが先頭に立つとペースが上がる。35km/hぐらいで走行していた。
今年は奥琵琶湖パークウェイ山岳コースに回る健脚組ルートが新設され、健脚組は普通組よりも先に出発。後半のコンビニ休憩で合流するという段取り。しかし健脚組の猛者達は出来るだけ早く普通組と合流したいという気持ちがある。みんな口には出さないが、そんな雰囲気は集団のハイペースという形で表れる。
そんな中、まっさんのリヤが「パン!」という大きな音を立ててパンク!ずいぶん大きな異物が刺さったらしくタイヤに穴が開いてしまっている。パンク修理するもエアを入れた途端、その穴からまるでモチを焼いた時のようにプクーっとチューブがはみ出してきた。その時のまっさんの慌てふためきようとn原君の逃げ足の速さが笑えた。ドクター改めカイザーT島が持っていたスペアタイヤに交換し再スタート。
しかし風が強い!心配されていた天気は晴れたが、かなりの強風で向かい風にスピードを落とされ、横風にハンドルを取られ、だけどそれでもトラブルによりロスした遅れを取り戻そうとみんな必死で漕ぐ。健脚組の中からも遅れる人が数人出てきた。
奥琵琶湖ドライブインで食事をし、いよいよ奥琵琶湖パークウェイへ。まっさんとn原君と私が終始ハイペース。私は鉄ゲタタイヤをプロレースに交換していたのでとても走りが軽い。清滝ベストぐらいのペースで上り続けることができた。しかし途中さすがに萎えてくる。曲がっても曲がってもその先には坂が待っている。やっと下り!と思ったらそれはフェイントですぐにまた上らされる。
n原君とこうやって延々と続く坂道を一喜一憂しながら上るのは、かれこれ沖縄依頼である。時折、木々の切れ間から見える琵琶湖の素晴らしい眺めを楽しむ余裕など無く、狭まってきた視界の中、前を走るn原君とその先に続く坂道が沖縄を思い起こさせる。クライマーにとって坂なんてどこでも同じだ。沖縄だろうと清滝だろうと、この奥琵琶湖パークウェイだろうと、記憶しているのは景色や斜度では無く、前を走る人の背中と自分の呼吸音となんとなくの雰囲気だけである。
ようやくパークウェイが終わり普通組のコースへと合流する。健脚組がバラけてしまったので交差点で後方を待ちながら進んだ為、予定よりも遅れてしまった。普通組は随分と先に行ってしまったようだ。なんとか遅れを取り戻そうとするが、山越えした後にこの強烈な向かい風!少しハンガー気味になってしまい、このツーリングの中で一番ツライ区間だった。
普通組が出発した後すぐに我々がマクドナルドに到着。タッチの差で吸収できなかった。しかしサポートカーが待っていてくれた。精神的に安心したのとマック補給したので元気がみなぎってくる。十分に休憩して再出発。
今回のツーリングは終始向かい風か横風だったが、白鬚神社あたりで初の追い風!軽く40km/hを出すことができ、先頭4人はかなりゴキゲン。しかしすぐに向かい風に変わる・・・。
最後の休憩ポイントのコンビニで普通組が待っていてくれた。私の予定ではもっと早くに(風車村付近)吸収するつもりだったのだが、店長の思惑通りとなってしまった。なんかちょっと悔しい(笑)。
ここからのんびりと全員で出発。クルマも少ない区間なのでみんなとしゃべりながら・・・と考えていた。しかしスタートしてすぐにn原君がパンク!修理している間に最後尾になってしまった。この遅れを取り戻すべく、またしてもペースが上がってしまう。n原君はパンクしたあとが一番速い。我々4人(イノウエさん、まっさん、n原君、私)はゆっくり走ることが出来ない運命なのかもしれない。
ゴール地点の観覧車が見えるとさらに集団のペースが上がる。なんと(よ)さんがアタック!それに続きカイザーT島も温存したロケット燃料に満を持して点火!最後はみんなでゴールスプリントとなりクタクタに消耗し切ってゴール。ツーリングなのかレースなのか、はたまた練習なのかよくわからないイベントだったが、終わってみればとても楽しかった。
サポートしてくださったみなさんのおかげで楽しむことが出来ました。ありがとうございました。