私は料理が出来ない。
先日、会社の人が休日に川釣りに行き、イワナがたくさん釣れたということで4匹ほど頂いた。私は当然それをさばくことなど出来るワケがない。嫁なら出来るだろうと持って帰ったら、釣れたそのままの姿の魚のワタを抜いたりさばいたりなんて気持ち悪くて出来ないと言う。
なんやそれ。料理好きなんちゃうんか!?と思ったが、確かに魚をさばくことなんてあまりない。そのままにしておいたら腐ってしまうということなので、仕方なしに私が台所に立ち、仕方なしに私がさばいた。
料理の本を脇に置き、料理が得意な先輩に電話で聞き、グロテスクな内臓に吐き気をもよおしながら、なんとかワタを取り除き、頭を切り落とした。そんな初体験なことでも、4匹連続でやればやがてコツをつかみ、最後の方にはなかなか楽しくなってきてしまった。
余裕が出てくると道具に文句を付けたくなってくるのは、料理だけに限らない通例である。
なんとまあ切れ味の悪い包丁だろうか。魚のお腹なんて「すい〜」っと切れるものだと思っていたのに、なかなか刃先が刺さらない。ようやく刺さっても全然包丁が進まない。包丁だけではない。ツルツル滑るまな板、狭いキッチン、作業能率の上がらないレイアウト・・・。 こんなとこで料理してたんかと嫁の料理の腕を疑いたくなる。
「出来るヤツほど良い道具を使う」というのも、料理だけに限らない通例である。
ええ包丁をクリスマスプレゼントで買ってやるから、お金ちょーだい(なんか違う?)。