今年最後の清滝アタックは11分57秒だった。ベストより約1分10秒の遅れ。今年中の記録更新は残念ながら出来なかった。
しかしベストタイム時に比べ、約3kgのバラストを積んでいることを思えば、なかなかの好記録ということになるのではないだろうか。イヤ、間違いなく好記録である。うんそうだ。
逆に3kgアップとDHバーのおかげで下りはかなり速くなった。来年はスプリンターへ転向予定だから、さらなる飛躍を暗示する良い締めくくりとなったのでないだろうか。イヤ、間違いなく良い締めくくりだった。うんそうだ。
清滝の最後の直線で、タマタマすれ違った地元の小学生2人が、ラストスパートする私を見て、「うわっ!スゲー」「めっちゃ速い!」と言った。きっと彼らの無垢な瞳には、風のように走り去る私の姿が焼き付き、そして純粋なハートには自転車選手になるという「夢」が芽生えたハズである。
「お父さん!ボクも自転車欲しい!」
「こないだおばあちゃんに買ってもらったコーナンのマウンテンバイクがあるやろ」
「ちゃうねん!あんなんちゃうねん!もっと速いヤツやねん」
「ああ、ロードレーサーっちゅうヤツのこと言うてるねんな」
「そう!ボクあれ欲しいねん!」
「欲しい言うてもあれめっちゃ高いねんぞ」
「なんぼすんの?」
「こないだ清志郎のヤツが160万っちゅうてたからなー」
「ひゃ、160万円!?」
「そうや。ええ自転車は高いんや」
「でっ、でもええねん!来年のサンタに頼むねん!」
「サ、サンタっちゅうてもいろいろレベルがあってやなー」
「サンタにレベルなんかない!きっとサンタは何でも持って来てくれる!」
「まあそのうち気ィ変わるやろ(ボソ)」
「ボクは自転車の選手になるねん!そんでフランスとかイタリアとか走るねん!」
「おーおー。そんときはお父さんも連れて行ってくれや」
「うんええよ!そんで金髪の女の人と・・・」
妄想劇場はフェードアウトします・・・。