流血騒ぎ

 昨晩は『ダヴィンチコード』に夢中になってしまって就寝が遅くなり、今朝の目覚めは悪かった。目覚ましが鳴った後もウダウダと布団の中で過ごしていた。嫁と宗一郎は既に起きてバタバタと朝食の準備をしたりトミカを散らかしたりしている。

 しばらくすると「ふぇ〜、ふぇ〜(泣)」という宗一郎の声が聞こえた。「宗ちゃんどないしたん」と嫁が宗一郎の様子を見た。

 「いやっ!!アンタどないしたん!!!血だらけやないの!!!!」

 その声にビックリして布団から飛び起きた。暖機運転など全くしていないカラダを瞬間的に動かしたせいで腰に少々電気系の痛みを感じながらも宗一郎を確認した。

 顔半分と両手が血まみれである。床にもポタポタと血の跡が落ちている。

 よく見ると鼻血。どこかに頭や鼻をぶつけたような大きな音はしなかったので、恐らく指で鼻の中を突いたのだろう。最近指を鼻に突っ込んでハナクソを取るワザを身に付けたので、鼻をホジホジしながらトミカで遊んでいる内に勢い余ったのだと思われる。鼻にティッシュを詰めてしばらくすると出血はすぐに止まった。本人もケロっとしている。

 しかし嫁の慌てふためきっぷりはどうだ。

 慌てて育児書を引っ張り出して来て、大きな声で「鼻血」のページを読み上げる様など鼻血を初めて見たかのようである。私は子供の頃、よく鼻血を出していたクチなので、鼻血の時の対処法などはわかっているつもりである。しかし嫁は鼻血を出したことが無いそうだ。「これからは子供の鼻血担当はパパやな」って役割分担するようなモンか!?

 そんなこんなで、パッチリ目が覚めました。