自転車はミッションか

 沖縄市民200kmで優勝した方のフロントチェーンリングは48×34だったらしい。コンパクトドライブっちゅうやつである。私は52×39。これだけを見ると優勝者は軽いギヤを使ってるみたいに思えるけど、リヤは11-21の10速をお使いになられてたそうなので、12-25(9速)を使っている私とは、アウタートップのギヤ比の差はさほど大きくない。つまり高速ローテや下り坂で脚が回りきってしまうということは滅多にない。

 ただ、優勝者自ら作成してくれたグラフを見るに、インナーで坂を上ってるときには有利なギヤ比になっていて、インナーロー(一番軽いギヤ)のギヤ比は私とほとんど変わらないのに、良く使うギヤのほとんどが私のよりも軽い。

 現在のロードバイクのギヤは合計20段変速がメインだけど、走っているときにその全てを使っているかというとそうでもない。アウターローってのはチェーンラインが斜めになりすぎるのであんまり使わないし、インナートップでもそう。沖縄でのレースを思い起こしても、実際に使ったギヤって10速もないんじゃないかな。7速ぐらいかな。

 そう考えたら優勝者のギヤの選択は、限られたエンジンパワーを有効に使えるギヤだということだし、自分のエンジンを良く研究した結果なのかなと思う。

 こんなことを考え出すだすとコンパクトドライブが欲しくなったりするのだけど、それを生かしきれるエンジンがあってのことだと思うので、自転車はやっぱりエンジンなのである。エンジン強化はタダである。少額な小遣い制のサラリーマンにはサイコーのチューンナップなのだ。