二重人格とまではいかないにしろ、誰でも“ONの自分”と“OFFの自分”ってのがあって、その両方のバランスをうまいこと取りながら生活していると思う。私だって「さあ今日も清滝アタックする是!」なんて言ってるONの自分もいれば、そういう自分をどこか冷めた目で眺めているOFFの自分がいる。
オキナワ前はONの自分ばっかりが前へ出てきて全然OFFにならなかったから少々疲れた感があった。その分今はOFFの自分がその時のストレスを癒しているような状態。見知らぬローディーに少々乱暴に抜かれても何とも思わないし、ライバルが練習に励んでいても焦らない。
オキナワのレース中に思ったけど、やっぱり腹筋背筋がとても重要で、例えば腰が痛くなってしまったら全然踏ん張れない。腕の力も坂を上るときには非常に重要だ。それらを克服しないことには順位も上がらないので、腹筋背筋腕立てでもやろうかなと思うのだけど、OFFの自分がそうはさせまいとONの自分を引きとめる。
ON「寝る前に腕立て伏せでもやるか」
OFF「やめとけやめとけ」
ON「けどお前もオキナワで思い知ったやろ」
OFF「自転車に必要な筋肉は自転車に乗ってるときに作られるんや。寝る前に余計なことすんな」
ON「そんなん言うてるからいつまでたっても遅いんや」
OFF「なんやと?お前はプロか!お前は何になりたいねん」
ON「・・・・そやな。やめとくわ」
OFF「な?わかったらビールもう1本イッとけ」
今のところOFFの方が強いみたい。