〜はじめに〜
『清滝の乱』参加者の皆様、小雨のパラつく中朝早くから大変お疲れ様でした。他のたくさんの荷物を差し置いて、何よりも早くパソコンだけを持ち込み、早速ネット設定して新居から更新しております。
結果から言うと“散々な”結果であります。スタート前に体が冷えたとか、向かい風が強かったとか、いろいろと言い訳はたくさん思い付きますが、これが私の実力。素直に正面から受け止めて、清滝最速目指してこれからも精進しようと思います。残念ながら山岳賞ヘルメットは「門真のラスムッセン」ことDr.T島に持って行かれましたが、清滝アタッカーズ隊長の座は皆様の暖かいお心遣いのおかげで奪われずに済みました。
ショボイ隊長では御座いますが、これからもよろしくお願い致します。
〜アタック前夜〜
ヨメコドモは実家に帰し、私だけ自宅泊。明日明後日と控える引っ越し準備の為に、部屋は段ボールだらけである。それでも一人でいると落ち着く。タイヤも新品にした。チェーンも掃除した。アタックに余計なボトルゲージやライト類も外した。アタック仕様になった我がケルビム号を眺めていると、本来のロードバイクが持つシンプルな美しさが際立ち、私と同じように明日の決戦に向けて静かに心を落ち着けているようにも見える。明日の早朝、彼は私を乗せ、清滝峠を誰よりも速く、そして美しく駆け上がって行ってくれることであろう。
さっ、今晩はさっさと風呂に入って早く寝ることにする。温度を少し熱めに設定し、バスタブにお湯を溜める。服を脱ぐ。全裸で体重計に乗る。ベストきっちり63kg。文句無しのカラダである。そしておもむろに湯舟に浸かる。
「ひやゃおぅっ!!!」
みっ、水!?なんで!?なんかオレ温度設定間違えた?いや、違う。
すでにガス止められてるやん!!
なんでやねん。今日までとは聞いてたけど「今日まで」って夜の12時までっちゅうことちゃうんかい!大阪ガスに電話するもすでに時間外・・・。仕方無く水風呂(涙)。カタカタ震えながらスネ毛を剃る。
そんなアタック前夜。
アタック用ウェア。赤い水玉が本当に似合うオトコはオレだということを証明する是!
〜アタック当日〜
5時起床。ニュース見ながらゆっくりストレッチ。曇り空だが雨はまだ降っていない。5時45分自宅出発。外はまだ暗い。
6時チョモ練スタート地点。6時10分宝山寺。宝山寺に住むチョモ神様にメンバー全員の交通安全と自己ベスト更新祈願。100円も放り込んだ。頼むぜチョモ神様。しかし朝早くだというのにお参りに来ておられる方が非常に多い。お百度参りみたいなことしてる人が数人いてたし駐車場も渋滞してたし。
チョモ神様はかなりメジャーな神様だと思われる。
7時。清滝スタート地点。すでにアタッカーズ、モンキーズの蒼々たるメンバーがお集りである。注目は、妊娠&出産&子育てにより長きに渡って自転車活動を余儀無く休止されていた、さっちゃんとFUNさんのミナギリよう。闇練習を続けていたというさっちゃんは妊娠前よりクライマー体型である!
いよいよアタックの時間が迫って来た。まっさんとn原君のアタッカーズトップ2が私のアシストをしてくれると言う!隊長をやっていて本当に良かったと思える瞬間であった。
そしてスタート!!
まずはn原君が飛び出す。同時にスタートしたトライアスリートさとう君が後に続く。そしてまっさん、私、という隊列。モノスゴイスピード!チギれそうや!十分にアップしたつもりだったが集合場所で雑談し過ぎてカラダが冷え切ってしまった!いきなりこのペースで走ると足が全然回らない!心拍もなかなか落ち着いてくれない!最悪のパターンである!
バス停辺りでパニクっていた脳みそが少し思考を再開してくれた。とりあえずこの場所でこのタイムだったら、9分台はおろか自己ベスト更新もヤバい。アタッカーズの作戦部長n原君のアシストは早々に使い果たした。しかしすぐ前を行くまっさんはまだ足が残っているようだ。このキツイ向かい風を、なんとかまっさんを盾にして凌ごう。
・・・ていうか、まっさん細っ!!
風除けにならへんやん!マトモに風来るやん!またもや脳みそはパニック状態。こうなったら例の裏技。「左目つぶって右目ウス目、無我の境地大作戦」でいくしかない!
これが功を奏したか、つづら折れに差し掛かってまっさんのアシストをパス。ギヤを2段上げてスパート!・・・のつもりが時既に遅し。目の前の時計は無情にも自己ベストタイムをオーバーし、さらにサクサクと時を刻んでいる。
「時間は神が創った。しかし時計は悪魔が創った」
古館伊知郎が言った言葉を思い出す。私は自己ベスト更新祈願する相手を間違えたようである。それは神ではなく、清滝峠に住む悪魔に捧げないといけなかったのだ!
恥を承知で公開する。11分20秒。全くノーマークのDr.T島に負けてしまった。
電動アシストママチャリ&SPDペダルで10分15秒。敢え無く山岳賞ヘルメットを奪われてしまう。
なんだよそのホクホク顔は!ヘルメットにアタマ入ってないやんけ。
〜まとめ〜
とにかくたくさんの方々にお集り頂きました!ありがとうございました!残念ながら9分台のスピードをお見せすることは出来ませんでしたが、私の清滝にかける想いは、ここ数日のブログの内容でもわかる通り、そんじょそこらの清滝フリークとは一味も二味も違うということをおわかり頂けたのではないでしょうか。
これからは、私にとって清滝峠は通勤路となります。毎日毎日清滝を登るのです。こう言うのもナンですが、まあ半年もすりゃあ私が清滝最速でしょう。皆さんも一緒に「自分越え」目指してこれからも頑張りましょう!長文にお付き合い頂きましてありがとうございました。
最後に一言。
アシストは電機の時代だ是ィヨロシク!!
〜おまけ〜
引っ越しの片付けをしていたら、食器棚の裏から100円玉が出て来ました。チョモ神様から突き返されたのでしょうか・・・。