子供がなかなか寝付かないのでママチャリの後ろに乗せて近所をブラブラしてきた。私は子供を後ろに乗せてママチャリに乗ることが大好きである。
いつもはロードバイクに乗って車道をカッ飛んでいるが、タマにはこういう自転車に乗って歩道をゆっくり走るのも悪くない。低速での安定っぷりや、坂道の遅さっぷりときたら、同じ自転車の仲間とは思えないぐらいである。
ママチャリに乗ると、心のどこかで“ホッ”としている自分がいる。
ママチャリに乗ると、周りの景色が良く見える。
ママチャリに乗ると、一般人に溶け込んでいる気がして逆に照れくさい。
ママチャリに乗ると、通学に使っていた自転車のことを思い出す。
・・・ここまで自転車にハマるとは正直自分でも思っていなくて、「自転車」と言えば「ロード」とか「MTB」とか「レース」とか「どこどこ1周して何キロ走った」とか、そういうキーワードが真っ先に思い浮かぶのだけど、本来自転車というものはそういった特化した使い方ではなくて、「子供の送迎」「買い物」「通勤通学」等、生活に密着した、手軽で身近で安全で安心出来る乗り物なんだなと再認識する。「ヘルメット無しで自転車に乗る」というだけでも、私にとっては“なんかヘン”である。
いつもはレースや坂道でハアハアしてる自転車仲間と、ママチャリに乗ってのんびりと河川敷でも走りたいなと思う。後ろに子供とか乗せて。カゴに大根とか入れて。意外とオモロイんちゃうかな。
そんなことを考えながら約1時間。子供はすっかり夢の世界に行ってくれた。
「ママチャリ」
う〜ん。誰が付けたか知らんが、素晴らしきネーミングである。