ローラー鑑賞

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 仕事で小指を骨折してしまった。まあ大したことはなく経過も順調なので特に心配することもないのだけど、調子に乗って外走りしてると、何かとっさの動きをしないといけないこともあるだろう。そんなときに小指をさらに悪化させてしまうことにもなりかねないので、外走りは自粛して自宅でローラー活動。年末年始に録り溜めたHDD内の消化活動だと思って頑張る。
 
 『コクリコ坂から』…宮崎駿アニメ。学生同士の爽やかな恋愛モノ。恋愛ストーリー自体はベタな内容だが、時代背景が昭和30年代の学生運動が激しかった頃。戦争が終わって日本が一番アツかった頃ではないだろうか。私は学生運動なんか知らないけど、当時の若者は何かと団体で熱く抗議したり紛争してたりしたんだなあと思う。「今の若者は…」なんて言葉は嫌いだけど、少なくとも外に向けての発散の方法が根本から異なる。たぶん内に秘める熱さとかエネルギーは、昔も今も変わらないと思う。昔は学生同士でワーワーやってたけれども、今はそんなことは無い。かと言って若き血潮の膨大なエネルギーが無くなったとは思えない。昔の学生は、そうやってうまくガス抜きしてたのかな。ま、そんな当時のことを考える良い機会になった作品だと思う。
 
 『麒麟の翼』…東野圭吾原作の劇場版。阿部寛主演の加賀恭一郎シリーズ。私は基本的に小説を映画化するのには反対派で、今までも原作を読んだ後に劇場版を観るとガックシすることが多かったのだが、この加賀恭一郎シリーズにおいてはキャストがしっかりしてて、それぞれの物語は完全に独立してるけど、登場人物の相関図が共通してる部分があったりして楽しめる。同じ東野圭吾原作の「湯川学シリーズ(福山雅治主演のやつね)」も同様の意味で楽しい。「加賀恭一郎シリーズ」は家族の絆を題材にしたものが多く、発生する殺人事件の解決だけでなく、崩壊しかけた家族や仲間を再び引き合わせる要素がある。この『麒麟の翼』も例外ではなく、最終的には父と息子の絆を描いてゆく。なかなか感動的作品でした。
 
 とまあこんな感じで休み休みローラートータル2時間きっちり。部屋でローラーするとチェーンの油がフローリングに飛び散って掃除が大変(^^;;