最近徐々に判明してきたことだが、私が住んでいるマンションにはどうやら地元の人(実家が近所とか以前もすぐ近くに住んでいた人)が多いようで、駐車場を見回しても他府県ナンバーのクルマはほとんど無い。私も嫁もその一員である。お互いの実家の近所の方が何かと便利だろうということで、会社にはかなり遠くなったが購入に踏み切ったわけだ。
そして、95戸ほどある部屋のうち約70%が私と同じような「子育て世代」である。つまり私と同年齢で、さらにその方々のお子さんが私の息子や娘と同級生であるということも珍しくない。
マンションが完成してから1ヶ月ちょっとしか経っていないので、お互い「最近デカイ買い物をした庶民同士」みたいな仲間意識が少なからずあるのだろう、エレベーターやゴミ捨て場等で他の住人と会った時など、結構皆さんと気持ち良く挨拶をかわす。
そんなとき「ハッ」と気付くのである。
「あれっ!?○○君ちゃう!?」
「オオー!M君!!久しぶり〜!」
幼なじみや学生の頃のクラスメートに会うのだ。さすが地元である。偶然出会った意外性に加えて、「最近デカイ買い物をした」プラス「子供が同級生になる」プラス「ゴミ捨てに行かされてる」等の仲間意識が加味されることによってテンションは一気に最高潮に達し、マンションのいたる所でゴミ袋を片手に同年代の男子女子が超少人数制同窓会を開催している。
そんな中、昨日仕事中に嫁からメールが来た。
その内容によると、真向かいに引っ越して来た同じく子育て世代の家族の奥様が、私と同級生、しかもクラスメートだったという。表札の苗字は結婚後のものなので全く気付かなかったが、嫁からのメールに記載された旧姓を見てすぐに思い出した。
オレ、この子にバレンタインのチョコもらったことあるやん!!
20年越しの恋が再燃することに淡い期待と妄想を繰り返しながら、レーパン姿を見られないようにコソコソしている自分がいたりする、そんな地元での新生活である。