清滝ショートカット


 
 シクロクロス通勤も早3日目。昨日は土砂降りに見舞われてしまい、朝からズブ濡れになってしまったがそれもまた一興。シクロクロスはライダーの懐までも深くさせてしまう。今朝は打って変わって秋晴れの爽やかな天気。清滝峠を普通に登っても面白くないので、ショートカットコースに入ってみる。
 
 つづら折れの途中から頂上までを直登するような道。もともとハイキングコースのためにほとんどが階段。以前からこの道は気になっていたのだが、ほとんどが階段であることは知っていたので、いつかシクロクロス車を手に入れることがあったら自転車を担いで駆け上がってみたいなあと思っていたのである。
 
 しかしまあしんどいことしんどいこと。駆け上がるなんて夢のまた夢である。よくよく考えたら、「自転車を担ぐ」なんてことは明らかに正しい行為ではない。それは自転車そのものの存在意義を根底から覆すものであり、人類の行動範囲を効率的に広げようと一生懸命に自転車を発明し開発した先人の行為を侮辱するものである。簡単に言うと、
 
 「何やっとんねん」
 
 である。しかし一般人から見れば理解不能なことであれ、それをしばらく続けていると脳内からオカシナ物質が分泌されて、無性に楽しくなってくるもんである。これをお読みの諸兄にもわかって頂けると思う。謂わばヘラヘラ状態。おそらくこの同時刻に、兵庫にも京都にも滋賀にも金沢にも、同じ状態の人間が無数にいるのだろうなと思いを馳せると、ヘラヘラは収まるどころかますますエスカレートしていく。
 
 ひさしぶりに山の中で笑ったなあ。