昨晩我が家はカレーだった。ウチの嫁はカレーを作るとなると前日から仕込みに入る。「2日目の方がおいしいから」という理由。ここに私と嫁のカレーに対する意見の相違がある。
「カレー食べたい」となる時は、誰もが突発的である。「カレー食べたい」となったら「今すぐ食べたい」のだ。カレーとはそういう食べ物だ。だから私が出勤する時に「今晩はカレー食べたい」と言ったら、その日の晩はカレーにするのが正しい。
しかしウチの嫁は「じゃあ今日から仕込んで明日の晩な」となるのである。
「イヤイヤ、今日食べたいんや」
「だって2日目の方がおいしいやん」
この会話はカレーをするたびに繰り返される。
確かに2日目のカレーはおいしい。鍋にこびりついた前日のカレーを再度温め、チンしたご飯にかけるカレーは絶品である。それは認める。しかし私にとって「2日目がおいしい」のは副産物である。1日目のおいしさがあって、2日目のおいしさがあるのだ。初めから2日目のおいしさを見込んでどうすんねん。初日から頑張らんかい。
「夜にカレーをしたら次の日の昼もカレー」という、庶民的リサイクルの中で生まれた「2日目おいしい」なのだ。2日かけて作ったカレーを食べても、庶民の私には1日目である。そのカレーを弁当に入れんかい。それが「2日目カレー」やろ。連続でカレーを食うから2日目のおいしさがあるんちゃうんかい。
・・・つい熱くなってしまった是。今日の昼ご飯はカレーって人増えたんちゃう?