波に乗れてきた

 自転車通勤でもっとも過酷な時は、峠越えではなく、朝玄関を出るときである。それさえクリアしてしまえば、あとは勢いで行ってしまう。玄関を出る時だけなんとかすれば良い。
 
 土日限定ではあるが、有志数名が私の通勤ルートの途中でスタンバイしてくれている。「通勤アシスト」ということで、清滝頂上まで牽引してくれるのだ。なんともありがたい話である。彼らが待っていると思うと、「今日はサボってクルマ通勤しよかな」とは思えない。玄関を出る苦痛を乗り切る力を与えてくれる。
 
 お陰で、ようやく身体が自転車に慣れてきたような感じがする。それまでは、乗るには乗っていたがどうも人馬一体感が無いというか、走っていてもなんだか重たい感じがしていたが、最近はそれがなくなった。気温も上がってきたので調子が上がってきたのだろうか、自転車に乗るのが楽しくなってきた。
 
  
 ところで、コルナゴC59の納車が近付いてきている。Di2の組み付けも順調なようで、うまくいけば週明けにでも初ライドということになりそうだ。電動の性能の良さはまだ体感していないのでなんとも言えないが、やはり誰もが「フロントの変速の速さ」を褒める。今まで自分がどれだけフロントの変速を億劫がっていたかがよくわかる、というのだ。
 
 私は平地を走るとき、普段フロントはアウターに入れっぱなしだ。52X21でスタートしたらしばらくそのままでスピードを上げる。追い風に乗ったり少し下りがあったりしたら52X19、52X17と上げていくが、基本はスタートからストップまで52X21である。特に意識してそうしたわけではないけど、気がついたらそうなっていた。やはり無意識のうちにフロントの変速を億劫に感じていたのだろう。
 
 これからはおそらくフロントの変速回数が増えるだろうから、平地もインナーで走ることが多くなると思う。試しにケルビム号で平地インナーを多用して走ってみたが、こまめに変速するとケイデンスが大きく変わらないのでスピードの乗りが良いと感じた。チェーンラインもまっすぐに保てるのでフリクションロスも少ない。トップ付近のギヤ比は1枚刻みで近いからスムーズである。脚にも優しい。
 
 早く使ってみたい。早くコルナゴに乗ってみたい気持ちよりも、早くDi2を使ってみたいという気持ちが強いかもしれない。 
 
 先日組み付け途中のコルナゴを見てきたけど、Di2のブレーキレバーって変速機能が必要なくなったから、以前みたいに内側にググ~イって動かないのね。カンパみたいにブレーキの引き方向にしか動かなくなってる。自転車が倒れたときなど、打ちどころが悪かったらレバーがポッキリ折れてしまうかも。