自転車乗りがマラソンをする

 本番まで後4日。最後の仕上げに21km走った。自宅から100円橋~毛馬~大阪城往復。だらだら走ってもしょうがないと思ったので自分なりに速めのペースで。
 
 NIKE sportsbandにリアルタイム表示されるペースをちらちら見ながら、5’00″/km以下に落とさないように気を付ける。心拍計はつけてないけど、感覚的には160~170bpmぐらいだろか。清滝を14~15分ぐらいのペースで登ってるときみたいな感じ。
 
 基本はローディーなので、ロードで走った山や出場したレースの時の苦しさが自分の中でものさしになってる。心肺的にはもう少し上げれると思うけど、脚がついてこなかったらヤバイのでこれぐらいのペースが今の自分にとってギリギリのところかしら。ハーフは言うても2時間以内である。2時間前後のレースで一番苦しいのは沖縄85km。あれに勝るモノは無いと思う。それに比べたらハーフマラソンなんかマシ、という気持ちで走り続ける。
 
 集中して走り続けるが、途中で犬に追いかけられたり、見知らぬおじいさんに道を尋ねられたりする。別にイライラすることはないけど、本番ではこういうことが皆無だと思うので、トータル的にはもっとタイムは上がるのではないだろうかと勝手に想像している。
 
 この日は7時すぎに目が覚めて、朝食は月見うどんを食べた。それから約2時間後に走り始めた。途中でお腹が空くということはなく、点在する水のみ場で少し水分を補給しながら走れば特に補給食とか要らなそう。本番では朝食からスタートまでもっと時間がかかるだろうから、ゼリー1本ぐらい持って行こうかな。
 
 15km地点ぐらいでココロが折れそうになった。この辺りが一番苦しい。ペースも落ち気味。根性の見せ所である。ここで落とさなければ最後まで維持できると思う。 
 
 大阪城公園で、大阪国際女子マラソンの出場選手と思われる外国人選手がたくさん走っていた。前方から走り方の美しい小さい女性が近付いてきたなと思ったらなんとリディアシモンだった。シンジラレナイ速さ!多分調整されているのだと思うけど、それでもペース速すぎ!試しについて行ったろとも思わない。とにかくフォームの美しさが印象的。
 
 
 マラソンと無縁だった自分がまさかのレースに出場だ。これは自分史上歴史に残ること間違いない。
 
 「ちょっとランもやってみよかな~」と色気を出して初めて走った頃は自宅から実家まで2km走っただけで次の日立てないぐらい足が痛かった。それからだいぶ時間はかけたけど、ついに21kmを1時間43分で走れるまでになった。 
 
 自分自身の成長が手に取るようにわかる。これほど嬉しいことはない。
 
 1500人もいるランナーの中に、自分ごときが一緒に並んでいいのだろうか。もちろん並ぶ権利は誰にでも平等にあるとは思うけど、畑違いの自分はいつもそんなことを考えている。胸を張ってみんなと肩を並べるには少しでも走れるようにならないといけない。
 
 ようやくカタチにはなったのではないだろうか。もしかしたら、ゴールよりも、スタートの方が感動しちゃうかも。

自転車乗りがマラソンをする” への2件のフィードバック

  1. 無事にスタートラインに立てた時、そのレースはほとんど終ったも同然。いままでのトレで得たコトを思い出して、ご褒美の21キロを楽しんでください。もちろん狙うところは狙って、ですけど(笑)。月並みなせりふですが、アニキ「ファイト」ですっ!

  2. ●なかじんアニキ
    ええこと言うてくれました!
    本番の21kmはご褒美ね。ええこと言うてくれたわ~。
    イケるとこまでイッてきます。なんせご褒美ですから(笑)。

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