今日はカレーだった。
前の晩から仕込んで、いろんな隠し味とか入れて、毎回毎回カレーを作るたびに一生懸命頑張ってくれているヨメにこんなことを言っては本当に悪いと思うのだが、正直言って「ウマイ!!」と言えるものではない。イヤ本当に申し訳ない。別にマズイわけではない。むしろ十分ウマイの方に入るレベルなのだが、やっぱりどうも違うのである。
私はカレーが大好きである。カレー大好きなアニキアネキも多いと思う。ていうかカレー嫌いな人っている?それぐらいカレーライスというメニューは、日本人のハートをがっちり掴んでいるのだ。インドから来たくせに。
だからこそカレーだけは妥協したくない。私もいろんな所でいろんな店のカレーを食してきたが、結局なんだかんだ言ってオカンカレーが一番ウマイのではないかと思う(マザコンと言うなら言うがよい)。
オカンカレーというものは、本当にカレーの専門家や、それこそインド人が作ろうと思っても絶対に作れないと思う。なんせオカンカレーの強みは「クラブでくたくたになって帰って来た時に食える」というタイムリーさである。オトナになってしまった我々が、どれだけエエ店のエエカレーを“オトナ買い”したところで、やっぱりあのシチュエーションを再現できることは有り得ないのである。
ヨメがそんなカレーを作ることが出来れば何も言うことはない。ヨーグルトやらチョコレートなんか入れんでええのだ。そんなもんオカンは入れてなかったぞ。いらんことするな。「そんなん言うんやったらアンタが作りーや!」って決まってヨメは言う。ちゃうねんちゃうねん。自分で作ったら意味ないねん。お前がオカンカレー作れるようになったらそれに越したこと無いっちゅーてんねん。
・・・なんだかグチっぽくなってしまったが、そんなこんなで我が家ではカレーをするたびに家庭内の雰囲気が悪くなる。ヨソの家がどんなカレーを食しているのか私には知る由もないが、我々ぐらいの比較的若い年代の家庭で、平穏無事にカレーの晩餐を終えることの出来る家庭は少ないのではないかと思う。
そんなカレーをバクバク食う息子は、これがオカンカレーということになるのだろう。カレーは難しい・・・。