雪道

 (よ)さんが実家へ帰る際に大雪で道路が麻痺していたそうだ。(よ)さんも言っているとおり、雪道でサマータイヤは自殺行為である。道路を麻痺させているのはそんな運転手の脳みそが麻痺しているからだと思う。

 昔、僕の脳みそが麻痺している頃(しとったんかい!)、ミニクーパーでサマータイヤでチェーンも持たずにハチ北へスキーをしに行ったことがある。そんな日に限って普段あまり積もらない道路にたくさん雪が積もり、引き返そうかと思ったがドリドリしながら行った(行ったんかい!)。今思えば事故しなかったのが奇跡的だ。

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p> 会社の人と、クルマを選ぶ際に何に重点を置くかというハナシになったことがある。僕は永く乗れるデザインとそこそこの性能、やはり歴史に残っていくようなクルマが好きだ。先輩は「どこでも走れる走破性」だと言った。まあそれもクルマを選ぶ重要な項目のひとつだなあと思った。雪道だろうが悪路だろうが気にせず走れることはいいことだ。
 ところがホンダにはパジェロとかランクルとかのような「ゴツゴツした4駆」はない。ホンダのこだわりか何かは知らないが、そのせいで彼は日産の4駆に乗っている。ホンダの営業マンなのにである。

 まあ、4WDだろうが300馬力だろうがクルマはタイヤ4つで走っている。もちろん曲がるのも止まるのもタイヤのおかげで可能になるのだ。タイヤの性能がクルマの性能だと言っても過言ではない。

 雪道でスタックしたり電柱に突っ込んでいるドライバーのほとんどは、タイヤの重要さをわかっていないのだと思う。