最近、27Tのカセットスプロケを手に入れた。今までは23Tを使っていたのだが、沖縄の延々と続く上り坂で前を走るn原君のスプロケを見ていると、あと2速も残っているのがとてもうらやましかった。私のギヤはもう品切れなのに・・・。
そのころから「27T欲しいな〜」と思っていたが、「ちょっと待て ギヤを軽くしたって 速くはならない」と、まるで標語のような理由をつけて購入するのをためらっていた。
そう、自転車を速く走らせようと思ったら、エンジンパワーを上げるのが一番簡単で、手っ取り早く、安上がりで嫁も怒らず家庭円満なのだ。そういう速さの方が「本当に速い」と言える自転車乗りであると考えていた私の嫌いな言葉は当然「速さはカネで買える」だった。
しかし、正直に言う。私のエンジンパワーは落ちてきた。坂道を転がり落ちるように、いや、ビルから飛び降りたぐらいの加速度運動(このとき空気抵抗は考えないことにする)だ。私だけではない。これを読んでいる自転車乗りのみなさんも自分のことのように読むが良い(フフフ・・・)。
660ccの軽自動車のエンジンにF1のミッションを組んでも速くはない。F1のエンジンに軽自動車のミッションを組んでもやはり速くない。エンジンパワーに見合ったミッションがベストカップルだということはご承知のことと思う。
しかし、「オレF1のミッション積んでんね〜ん」と自慢しているヤツがいる。・・・他ならぬ私(そしてアナタ)だ。早く気付け気付け!エンジンパワーは昔ほど無いということを!
昨日の淡路島1周で私のスプロケが27Tになっているのを見て、「フッ・・・」と鼻で笑った人がいる。「え〜!?27T!?」と言った人もいる。笑うが良い。バカにするが良い。エンジンとミッションのビミョーな関係を知り尽くしている者が「最速」なのだ!現に昨日はもう1周できるんじゃないかと思うほど余裕があった(せえへんけど)。
ミッションだけじゃない。クランク長さとかタイヤ幅とか・・・。エンジンパワーはいつまでもあるものではない。それを痛感した。今回のパーツ交換は久しぶりのヒットだった。