チェーン

 先日ようやくドロドロコテコテのチェーンとスプロケを掃除して、ピカピカスッキリになったのだが、チェーンをキレイにした後にチェーンオイルを塗るのってなんだかイヤだ。オイルを塗るとまたすぐに汚れてしまうっていうイメージがあって、ピカピカに掃除したあとしばらくは何も塗らないまま走ったりする。

 とは言ってもいつまでもそのままではいけないので結局は塗るのだけど、ちょうどいつも使っているチェーンオイルを切らしていて、家にあった556をシューっとスプレーしといた。

 むかしむかし若かった頃、オートバイのチェーンをなけなしのバイト代から捻出して交換し、さらに抵抗を減らそうと556をスプレーしたら、リンク部のオイルシールが全部ダメになって1週間もしないうちにチェーンがダルンダルンになった経験がある。そのとき初めて「シールチェーン」なるものがあると勉強した。高い勉強代だった・・・。

 自転車のチェーンは普通のチェーンなので556をスプレーしても何の問題もないのだけど、あの頃の苦い経験がどうも未だに残っていて、チェーンに556をスプレーするのにはなんだか抵抗があった。

 だけど今回初めて556を使った。2日と経たないうちに潤滑力がなくなったり、汚れを呼ぶのは結局一緒だったり、チェーンオイルに使うにはあんまり良いウワサを聞かない556だけど、それでも「チェーンに556を使った」ことは、私の中でようやくオトナへの階段を登れたような気がするのだ。