走破性

 700Cのシクロクロス車でダートを走っていると、26インチのMTBよりも走破性がいいのでは?と思うことがある。私がロードにばっかり乗っている間に、MTBの世界は29インチが主流になりつつあるようで、フレームとタイヤの大きさのアンバランスさに「なんだかな~」と思っていたけど、やはり大きなホイールは悪路には大変有利なんだなと感じる。
 
 MTBのときにやっていた「フロントの抜重」を、少々サボっても軽々と走り抜けてくれることがある。まだ不慣れなシクロクロス車のドロップハンドルではタイミング良くハンドルを引き上げられなくて、仕方なしに「ええ~い、いってまえ~」みたいな感じで大きめの石や段差に突入しても、意外と車体の挙動を大きく乱すこともなくクリアできる。
 
 あと、今朝初めて数段の階段を乗車したまま降りてみた。サスペンションがないから確かに衝撃はあるけど、変にスコスコとフロントフォークにストロークされないからコントロールしやすいなと思った。
 
 色々と考えながら乗れるからオフロードは面白いね。

清滝ショートカット


 
 シクロクロス通勤も早3日目。昨日は土砂降りに見舞われてしまい、朝からズブ濡れになってしまったがそれもまた一興。シクロクロスはライダーの懐までも深くさせてしまう。今朝は打って変わって秋晴れの爽やかな天気。清滝峠を普通に登っても面白くないので、ショートカットコースに入ってみる。
 
 つづら折れの途中から頂上までを直登するような道。もともとハイキングコースのためにほとんどが階段。以前からこの道は気になっていたのだが、ほとんどが階段であることは知っていたので、いつかシクロクロス車を手に入れることがあったら自転車を担いで駆け上がってみたいなあと思っていたのである。
 
 しかしまあしんどいことしんどいこと。駆け上がるなんて夢のまた夢である。よくよく考えたら、「自転車を担ぐ」なんてことは明らかに正しい行為ではない。それは自転車そのものの存在意義を根底から覆すものであり、人類の行動範囲を効率的に広げようと一生懸命に自転車を発明し開発した先人の行為を侮辱するものである。簡単に言うと、
 
 「何やっとんねん」
 
 である。しかし一般人から見れば理解不能なことであれ、それをしばらく続けていると脳内からオカシナ物質が分泌されて、無性に楽しくなってくるもんである。これをお読みの諸兄にもわかって頂けると思う。謂わばヘラヘラ状態。おそらくこの同時刻に、兵庫にも京都にも滋賀にも金沢にも、同じ状態の人間が無数にいるのだろうなと思いを馳せると、ヘラヘラは収まるどころかますますエスカレートしていく。
 
 ひさしぶりに山の中で笑ったなあ。

4

シクロクロス!


 
 BMC CX02。NAMくんからフレームと各種パーツをわけてもらい、回転木馬で足りないパーツの買い足しと組立てをお願いして完成した。皆さんどうもありがとうございます。早速今朝、通勤の足として(笑)デビュー。
 
 特に軽量パーツなどに拘らなかったのでやはり重い。持ち上げた感じはMTBぐらいあるんじゃないかというぐらい。これを担いで階段を登ったり段差を飛び越えたり、もはやこの時点でウンザリ感が否めない(笑)。と同時に、いつも乗ってるC59は本当に軽いんだなと再認識する。気を取り直して走りだす。
 
 走行して一番に感じるのはフロント周りのねっとり感。タイヤとホイールが重いせいかハンドリングが非常にマイルドである。平坦な舗装路では慣性力が働いて思いのほか高速巡航が可能だが、当然のことながら峠を登るとその重さが現実的に表れる。
 
 少しタイヤの空気を抜いて通勤途中のダート道に入ってみた。やはりオフロードは、自転車がどうこうとかそういうのは抜きで楽しい。小石や折れた枝を弾く音が小気味よくて、ついつい遠回りをしてしまった。もうすこし軽いギヤがあればいいかなと思ったけど、レーシングな場面ではこれぐらいがちょうど良いのだろう。オフロードをのんびりツーリングするバイクではない。本来の目的を見失わないようにしなければ。
 
 初めてスラムの変速機を使用してみたが、まだまだ慣れるには時間がかかりそう。とくにフロントの変速はコツが要りそうだ。レース中の小パニックな場面で確実に変速するにはもっと練習が必要だ。
 
 ともあれ新しいオモチャを手に入れたパパは機嫌が良い。これからも事故や怪我に気を付けて乗り込んでいきたい。