木馬イベントの淡路島一周が雨天順延になってしまい、せっかく取った休日がまるまる1日空いてしまった。まだ降らないと予想されていた午前中の内にどこか適当に走ろうかなと思って窓の外を見たら、もうすでに雨がしとしと降っていた。
嫁は私だけが遊びに行くのが気に入らないようで、子供を実家に預けて地元の友達と遊ぶ約束を取り付けている。それは雨が降っても中止されることはないので、私だけが自宅でヒマな一日を過ごすこととなった。
しかし、イザ全くの自由時間を急に与えられても上手に使うことができない。普段はあれだけ欲しがっていた時間なのに。久しぶりにグランツーリスモの電源を入れ、耐久レースなどを始めてみるが途中で飽きてしまった。それならとパソコンを立ち上げブログでも更新しようかなと思っても、ヒマな時ほど文章ってのは出て来ない。仕事している時や自転車に乗っている時の方がアタマは回転するようである。
もうどうしようもなくなったので、嫁の実家に行き子供の面倒を見ることにした。ちょうど昼ご飯時に子供が昼寝をしてしまったので、義父と2人で外食することとなった。
私は正直言って義父が苦手である。それは決して嫌いというわけではなく、ただ「父親」という存在がいない私にとって、それがたとえ義理であろうと「父」と名のつく人と2人になる、ということに免疫が無いからである。
昔、とある有名な占い師にみてもらったことがある。その占い師は私のフルネームと生年月日を見ただけで、開口一番「この人は父親との縁が薄い人ですね」と言った。確かに薄い。「占いなんてええかげんなモン」とエラソーに言っていた私でもそのハナシを聞いた時には流石に少しトリハダが立った。
嫁のお父さんに結婚の申し込みを承諾して頂いた時、「息子がもう一人増えたな」と言ってもらった。単純に嬉しかった。「縁なんか薄いことないやん。もう一人お父さんできたやん」と思った。
まだまだお互いの間には「他人」の壁が立ちはだかっているが、焦らずゆっくりと壊していきたい。せっかくできた父親である。もう少し大事にこのビミョーな関係を楽しみたいと思う。
リリーフランキーの『東京タワー』を読んだらこんな文章を書いてしまった。ノンちゃん、良い本を貸してくれてありがとう。