親孝行日記

 昨日は「親バカ日記」だったので、今日は「親孝行日記」を書いてみる。

 今日は以前から予定していた「オカンをタカラヅカに連れて行く」親孝行プレイを決行した。オカンは約30年程前に一度きり行っただけで、最近私が「ヅカヅカ」言ってるのを聞いて、自分も行きたくなっていたらしい。そんな中、フミ(義妹)にもらったペアチケットが手に入ったので連れて行くことに。

 宝塚大劇場には、普段街で見かける変なヤツの「強力版」がウジャウジャいる。タカラジェンヌに負けないぐらいの派手な服を着ているヤツ。タカラヅカショップで何万円も使うヤツ。タカラジェンヌのメイクを真似してるヤツ・・・。みなさんモノスゴイ気合いが入っておられる。オバハンの列に並んでいるだけでオドオドしてしまう私など、ここにいる「変なヤツ」の足下にも及ばない。

 「人の目を気にしない」または「人の目が気にならない」ということは、なんて心強いことだろうか。自分の好きな格好をして、自分の言いたいことを言い、自分のやりたいようにやる。一見オトナとして目を背けたくなるような行為でも、「自分中心思想」がココまでのレベルに達すれば恐いことなんて何も無いのだろうな。「周りから見て自分はどうなのか」「自分は出過ぎた真似をしていないだろうか」「自分は目立っていないだろうか」、そんなことをついつい考えてしまっている自分がちっぽけである。時には人目を気にせず、やりたいことをやってみたいものだ。

 観劇を終え、阪急、地下鉄と乗り継いで帰って来た。そしてトイレに入って気が付いた。ズボンのチャックが全開だった。私は多くのヅカオタクを冷静に分析しておきながら、自分の不格好に気付かずにいたのである。

 「他人から自分はどう見られているか」

 それが気にならなくなった時、無敵である。