FBでアップ済みの使い回し画像で申し訳ないけど、先日の木馬朝練の時の集合場所。朝の6時20分ごろ。気温はおそらく10℃を少し下回るぐらい。秋が行ってしまって冬がやってくる。久しぶりに冬の朝の雰囲気を思い出させるような空気だった。
今朝のラジオで言っていたことだけど、四季の中で、「行ってしまう」と憂いを感じる季節は秋なのだそうで、昔から俳句などでも秋が「行ってしまう」ことを詠った句が多いとのことである。確かに春や夏、冬に関しては「来た」というイメージがある。しかし「秋が来た!」という感じはしない。「行ってしまう」と感じる部分は夏にもあるけれど、「行ってしまう」というよりも、どちらかと言うと「終わってしまう」と言うほうがピッタリする。なにか一つの大きなイベントが終わってしまうかのような喪失感が夏にはある。
その点、秋の「行ってしまう」感はもっと上品で、和服の檀れいみたいな美人が、置き土産に冬を残していくようである。そこには汗臭さも湿気も余韻も無く、ただ静かに去りゆく秋は非常に上品だ。
小学生の頃に必死で覚えた超有名短歌。
『秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ』(天智天皇)
今フト思い出したので書いてみたけど、意味を調べてみたら晩秋の夜の話なんですね。
→http://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/001.html
ま、短歌のひとつでも調べてみようと、そんな上品な気持ちにさせてくれる季節は秋。