初恋のニホイ

 厳しい仕事を終え、極寒の清滝峠を下り、渋滞のR163を自宅に向けて漕いでいると、かなり高い確率で信号にひっかかる交差点があり、その交差点の角には一件のクリーニング屋が建っている。

 そのクリーニング屋の換気扇から排出されるホットなエアがとても“ココチヨイ”のである。

 その暖かい空気は、ほんのり石鹸の匂いというかシャンプーの匂いというか、それはそれはイイ匂いがして、冷え切った私のココロとカラダをごっつええ感じに癒してくれるのだ。

 なんちゅうかな〜。あれはなんていう匂いかな〜。

 中学の頃、片想いの女の子とすれ違った時のサラサラヘアーの匂いに近い。ああ、あの頃は良かったなあ。そうだ。これは“初恋の匂い”だ。またあんな恋をしてみたいもんだなあ・・・。

 信号待ちをしながら妄想。

 青になってるのに気付かず妄想。

 イヤホンマ、一度匂いに行ってみてよ!

 〜追記〜

 クリーニング屋じゃなくてコインランドリーでした〜。