2012ツール・ド・八ヶ岳


 
 4月14日(土)八ヶ岳へ向けてひたすら移動。道中はずっと雨が降っており、受付会場である八千穂高原スキー場では雨が雪に変わり積もっている。日曜日は晴れ予報だが、このまま夜になると凍結は確実。開催が危ぶまれるのではないかとメンバーの中に安堵と不安が混ざり合ったビミョーな空気がほんのりと漂う。
 
 4月15日(日)予報通り快晴。夜中の3時から地元の人々が除雪作業を頑張ってくれたそうだが自然の力には勝てず、全てハーフコース15kmの開催となった。26km登るつもりでいたので正直気が抜けたが、序盤からペースアップして全力を出し切れるように走ろう。「せめてハーフだけでも走ってもらおう!」という関係者の意気込みがとても感じられた。地元の皆さん、関係者の皆さん、どうもありがとうございました。
 
 予定より30分遅れでスタート。序盤から飛ばすと言っても15kmあるのでペース配分は大切。抑えるところは抑えて淡々と登る。今年はサエキさんの提案もあり、宿泊した「こっつぁんち」からスタート地点までの約20kmを自走した。ほぼ下り基調で寒かったからアップにはならないかなと思っていたけど、やはり朝一にぶっつけで乗るよりは良かった。去年よりも脚が回っている感覚がある。
 
 速い人、遅い人を見送りながらじっくり淡々と登る。今年はC59に乗ってる人が増えたように思う。ロゴがなんにも入ってないカーボン素地のバイクも…。所謂中華カーボンか。大変興味があるので(笑)そのフレームの実力を見せて欲しかったのだが、あっさりと抜いてしまった。ま、速い人はフレームを選ばんということか。
 
 中盤以降、待ちに待った平坦&下り区間が現れる。登りで抜かされた人々を平坦と下りでごぼう抜きする。そして登りが始まってまた抜かれ、平坦で抜き返すという、おデブちゃんが得意な走り方をしてしまっている自分がなんともアレである。まあ得意ステージがあるということはいいことだ。40km/hぐらいで集団を先頭引きしたりして散々いちびる。
 
 残り3kmぐらいから周りのペースが上がる。いつもなら見送る私だが、ヘラヘラ走っていてはコース整備してくれたスタッフに申し訳ない。必死のモモヒキ(パクリ)で付いて行く。幸いなことに後半は斜度が緩くてスピードに乗る区間だったのでなんとかレースごっこな雰囲気を味わうことが出来た。ゴール直前でKYなアタックをカマし、前走者を一人抜いてゴール。手元の時計は50分ちょうどぐらいだった。タイムは相変わらず大したことはないが、前半抑えて後半ペースアップし、ゴールで全力を出し切るという理想的な配分が出来たように思う。
 
 ゴール後は後続の人たちを応援する。大声で応援すると最後のフルモガキ(ワルアガキ?)でスパートをしてくれる人がたくさんいて楽しかった。ラストスパートする人の大半はおデブちゃんで(笑)、その部分だけを見たらどんなスプリンターやねんというぐらいの力強い加速である。リヤタイヤがホイールスピンして煙が上がるかというぐらい。
 
 上はTシャツに木馬冬ジャージ、下は冬用長レーパンという、レースらしからぬ出で立ちで走った私だが、スタートの待機中は寒かったし、距離も短かったので暑すぎるということもなくちょうど良かった。長距離の移動も無事故無違反、大きな渋滞にハマることもなく無事に帰って来れた。改めてメンバーやスタッフには感謝である。土日に遊ばせてくれた家族や会社にも感謝。