「呑み代は小遣いから出せ」というポリシーを持ち、家計からは一切酒代を出さなかった嫁が、なんと2〜3日前からビールだの酎ハイだの焼酎一升瓶だのを買い揃えている。何故かと問いただすと、友達が遊びに来るからだと言う。しかも男友達。さらに3人も!
それでなんか最近ニコニコしとるんかい。くそおもろない。で、それが昨晩だったのよ。仕事は早く終わったけど、すぐに帰ってもどうせまだ宴の途中だろう。木馬でしばらく時間つぶし。
帰宅するともう皆さん帰られた後のようだった。玄関には嫁と子供の靴しかない。ていうかいつもより靴が整頓されているのが気になる。自分の部屋に荷物を置いて、着替えてリビングへ。
そしたらなんともダイナミックなプラレールの作品が部屋の真ん中にセットされ、ジェームス(トーマスの仲間)がその上を走っている。こんな見事な“線路ワーク”、ヨメコドモに可能なワケがない。
「・・・オトコの仕業やな」
すぐにバラバラにしてやった。宗一郎は泣いていたが構わん。早くメシの準備をせい!ヨメ!!
私の為かオトコどもの為かは考えないことにするが、前日から仕込んでいた煮込みハンバーグ。嫁の料理を褒めるわけではないが、私はコレが大好きである。ところが出てきたのは
“煮込みハンバーグのソースがかかったハヤシライス”
「肝心のハンバーグわい」
「ゴメン、なくなってん・・・」
怒る気にもなれなかった。ご主人様の料理を残しておこうという思考回路も働かないほど宴に興じていたのかお前は。
これは明らかにモテ期の終焉を意味している。モテ期が終わるときはヒサンである。こちらの女子も華麗なるモテ期が過ぎた今、ヒサンな毎日を過ごしておられる。
モテ期が終わった者同士、頑張って行こうよ。