ツールド八ヶ岳2011レースレポート

 楽しかった旅の道中や宿のお話しなどはmixiのほうでも思いついた頃に書いていこうと思う。ここではレースやイベントのことを中心に。
 
 
 天候は晴れ。風も殆ど無く気温も暖かめ。とはいえ信州の山奥なので風が吹くと冷たい。荷物を預け、スタートまでの時間は透明のゴミ袋をかぶって身体を保温した。マラソンで得たワザだが、周りのローディーにそんなことをしている人はいなかった。なんでやろ。みんなやったらええのに。ほんまにあったかいよ。
 
 9時ちょうどにチャンピオンクラスからスタート。我々の男子Dクラスは9時06分。集団の真ん中ぐらいからスタートした。25kmと距離が長いので序盤は抑える作戦。以前みたいに「心臓と脚をびっくりさす作戦」は封印。これが功を奏す。にしやんはびっくりさす作戦に出たらしいが後半タレたそうだウケケ。
 
 速い人は無視して淡々と自分のペースを作る。以前の私ならテンションが上がってしまいギンギンにいってしまっただろうが、こいうやってオトナになれたのもマラソンのお陰だと思う。落ち着いて身体をほぐすようなイメージでペダリング。
 
 25分ぐらい経つとようやく脚が回りだし、心拍も安定してきて余裕が出てきた。やっぱりアップは30分ぐらいやりたいなあ。ここで10km地点ぐらいだったかな。周りにいるメンバーも固定されてきた。中でもリクイガスジャージの人と、サクソバンクジャージの人とは抜きつ抜かれつでいいペースメーカーになってくれた。スコットの軽いバイクをフロントシングルにしてヒルクライム専用にして挑んでいる人も近くにいたが、八ヶ岳には平坦や下りもあって、時には40km/h近く出ることもあり、そんな場面でゴボウ抜かれしていた(笑)。八ヶ岳にはアウターも必要ですよ。
 
 私はラボバンクのジャージを着ていたので、その2人にはなんだかライバル心みたいなのが燃えてきて、「絶対この2人には負けへん!」という意地が湧いてきた。リクイガスは典型的なクライマー体型。斜度がきつくなったらダンシング、その他はシッティングで非常にリズミカル。ただし平地と下りの反応が悪く、いつもそんな場面で遅れていた。逆にサクソバンクは典型的なスプリンター体型。斜度がきつくなると下がるが、平坦になるとズバッと前に出てくる。ダンシングを多用し、おそらく3人の中では体重が一番重いと思われる。
 
 そんな2人の得意なステージをうまく利用しながら高度を稼いでいた。20kmを過ぎた辺りで少し苦しくなってくる。脚が重くなり心肺もしんどい。ダンシングするとふくらはぎが攣る気配。だんだんと斜度もきつくなってきた。ヤバイなーと思っていたらリクイガスがアタック!それに続いてサクソバンクも行く!ヤバイ!ヤバすぎる!!
 
 最大で5車身ぐらい開いただろうか。クッソーここで終わりかー、と諦めモードになった頃、待ってました平坦ステージ。C59は登りから平坦に移行するときの反応がものすごく良い。重いギヤがスッと進行方向に回される感じがする。何が違うのかよくわからんが、そんなに労せずともスーーーーっと先行した2人に追いついた。
 
 そして若干の下り。ここでDi2の本領発揮。ライバルがインナーのまま1段づつシフトアップしているのを尻目に、スパッとアウターに切り替えダンシング。ぐぐぐ~~っとスピードを上げ、サクソバンクを追い抜いた。続いてリクイガスを射程圏内へ。しかしそこはリクイガス。C59戦闘機は確実にロックオンしているが、リクイガスのその軽快な走りはなかなか撃墜とまではいかない!
 
 むむむ、苦しいぞ~。
 
 ゴール手前1kmを過ぎ、いよいよラスト。そこでドラマが!
 
 ゴール手前500m地点に、荷物受け渡しの広い駐車場があり、先にゴールした多くの参加者がたむろしていて、我々の走りを眺めている。私は去年の出場者のブログを読んでいて、「そこをゴールと勘違いすると残り500mも残っている」ということを予習していたので大丈夫だったが、リクイガスのペースが明らかにそこで落ちた(笑)。
 
 「ポッキリ」と聞こえたのは私のココロの折れる音ではなく、リクイガスの折れる音だったのだ!よっしゃ今やとミサイル発射!見事命中。最後はフルモガキでゴール。1時間24分48秒でした。遅いなりにも楽しめました。ゴール後リクイガスさんに「良い目標になりました」とお礼。文中の脚質や展開などは100%私の妄想ですので、もしこれを読まれても怒らんといてくださいね(笑)。
 
 ともかく楽しかった。天気が最高で風も無く、信州方面のイベントでこんなに天気がよかった経験はなかったと思う。大会自体も乗鞍に比べると非常にアットホームで好感が持てる。乗鞍はやめてこっちを毎年の体力測定にしてもいいかなと思う。イベント関係者の皆様、ご同行の皆様、リクイガスさんサクソバンクさんをはじめ参加者の皆様、沿道で応援してくださった皆様、シェーシェー。
 
 

ツールド八ヶ岳2011レースレポート” への3件のフィードバック

  1. 「Di2の電池切れた~!!!」いうのが最後のドラマやと期待したのにぃ、、、。

  2. お疲れ様でした。
    自分がセンサーのタイラップを切っている時にフルもがきでゴールラインを通過するMさん。やばいかもと思っていたら案の定。。。こんなちっちゃなとこで勝った負けたいうて楽しめるのも自転車のいいところですね。また自転車が面白くなってきました。

  3. ●ロラあにき
    電池だけはしっかり確認しました。電池切れで負けたらシマノさんに怒られます(笑)。
     
    ●にしやん
    前夜呑みすぎやできっと。うちらは宴会の気配すらなく静かに寝たよ。多分それが勝因(笑)。

コメントは停止中です。