勝山ヒルクライムレースまで。言うても初めてのヒルクライムレース。クリテリウムはドキドキするけど、ヒルクライムはワクワクって感じ。
先日の日本海往復ランでは、特に大きな山岳が無いコース設定だったので、平地を得意とするイノウエ兄弟やn原君に付きっ切りで走っていた。正直イッパイイッパイで、長く先頭を引いたりペースをコントロールしたりなんてことは全く出来なかった。緩やかな上りが終わって「さあやっと下りだ」と気を抜いた瞬間ズバッ!と離される。上りでジワジワ離されるのとはまたちょっと違う感覚。
誰かに抜かされたり離されたりする場合、上り坂でジワジワ差を付けられるのと、下りや平地でズバーっといかれるのと、どっちが精神的に苦痛だろうか。まあそんなもん人によって違うだろうし、どちらにせよ速い人に追い付かない時っていうのは悔しい。
日本海ラン初日の序盤、1人で逃げを打ったイノウエ兄を追いかけていた時、平地や下りで離されるのはまあいいかと思って、それ以上差が広がらないようになんとか頑張って漕いでいたのだけど、その勢いを使って短い上りを一気に駆け上がられ、またさらに下りで離される・・・というのパターンの繰り返しで、差が縮まらないばかりか、レースだったら致命的な距離にまで差が広がってしまった。
そんでさ、あいつコーナー毎に後ろを振り返って私との距離を確認するんだよ。サングラスしてるから、ニヤニヤしてるのかホッとしてるのかはわからないけど、とにかく自分が頑張ってモガいた成果を自分の目で確認してから、まるで私に見せ付けるかのようにまた立ち漕ぎしやがるんだ。
それがなんとも精神的苦痛で、いつの間にそんな脚を付けたんだ!という驚きと、コースの下見してたやろ!というセコさと、どうせもうすぐダメになるだろう!という予想を裏切られたのとが三位一体となり、「前向いて走れアホー」と思わず独り言を言ってしまったぐらいである。
それから掘越峠を(大阪側から)上ってる時も、n原君とイノウエ弟の先頭交代に付いて行ってる時にハンガー気味になってしまい結局大きく離されてしまった。山岳部長のまっさんは売り切れてるし、ペケドンアシストは女子のアシストばっかりやってるし。くっそーと思いながらヘロヘロになって孤独なヒルクライムを余儀無く・・・。で、トンネルを抜けた所で待っていてくれたn原君に「落車したのかと思いましたよ!」って言われて、これがカナリ精神的苦痛だった。
速い人に引き離される時って、悔しいのは悔しいのだけど、心のどこかに「まああの人は元々速いしねー」とか「練習出来る環境にある人はいいよね」っていう諦めに近いものがある。だから精神的苦痛というものはあまりなかったりする。
だけど離された後に前述のような言動を受けたり、すぐ後ろでフリーのラチェットをカリカリ鳴らされたり、目の前でシフトアップされたりする方が、精神的苦痛はデカイのではないだろうか。
だから今度の勝山ヒルクライムは順位云々よりも、他人に精神的苦痛を与える走りをしてみたい。これが完璧に身に付けば、きっとオキナワで役に立つと思う(?)。
まずは一緒に出場する予定のまっさんとペケドン!掘越峠の屈辱を味わわせてあげる是!