以前からやってみたかった、「清滝最多記録樹立」。「最速」がムリなら「最多」ジャイ!オトコは名誉とか称号に弱い生き物である。
3時に起床して3時半出発。補給食やドリンク類が入ったカバンを頂上に置いてカギをかけいよいよ往復アタック開始。2本目まではまだ真っ暗闇だった。「10本往復する」というアタマで出てきたので、ペースはかなり抑え気味。時計は持ってなかったけど15分ぐらいのペース。
真っ暗闇の道路を頼りないライトが丸く照らし、その円の中を流れていくアスファルトをただただボ~っと眺めながら漕ぎ続ける。クルマもいないし音もしない。自分の自転車のロードノイズがリズミカルに聞こえるだけ。
意識が飛んでいくというかなんというか、ココはドコで、ワタシはダレで・・・・。まあそんなアブナイ状態ではないけれど、真っ暗闇でとっても静かな場所は神経が研ぎ澄まされて無我の境地になる。久しぶりに気持ちいいと感じた。
3本目から空が白み始め、あっと言う間に明るくなる。カラスがカーカー鳴きだしてねぐらから方々へエサを探しに飛んでいった。みるみるうちに交通量が多くなり、信号待ちでは渋滞するほどに。そこからは正直あんまりおもろない。
休みを適当に挟みながら登り続ける。何度も同じところを繰り返し登っていると、もっと内省的になって違う発見をするかと思ったが、ただただ日常の雑念がアタマをよぎるだけだった。
仕事で腹が立ったこと、
プライベートで腹が立ったこと、
子供3人も作ってやっていけんのか、
信頼できる政党はどこやねん、
アイツは敵、
アイツは味方のフリ、
10本登ったらなんか悟れるんか、
集中集中、
自転車は毒抜き、
ていうか毒ばっかり思い出す、
ああ~オレなにやってるねん~~~。
ネガティブなことばかり考えてしまう。10本登るのは自主的か、それともキャラクターにやらされてるのか?2面性を自分からアピールするな。ブログに愚痴は書くな。こんなことしかアタマに浮かべへんのに自転車ってオモロイか?病んでるのか?
と、とにかく10本登りました。意地の11本目イッたろかと思ったけど道路工事も始まって邪魔だったのでやめました。もっとすっきりした気分のときにやってみたら、違う感想だったかもしれません。みなさんも一度お試しアレ(笑)。
“10本連続登ってみました” への2件のフィードバック
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”登り”って自分ひとりの禅問答になっちゃいますよね。
●ロラあにき
答え出ないですよね~。
でも久しぶりにそういう境地に入れたように思います。これぞヒルクライムの醍醐味なのかもしれませんね。
ジジイになったらランドナーでパスハンしまくりたいです。