こころが遊んでいるオモチャを宗一郎が横取りし、こころを泣かせるというシーンがよくある。「こころに返しなさい」と言っても「イヤ!」と、言うことを聞かず、こころを突き飛ばしたり叩いたりする。昨日もこちらの言うことを全然聞かないことがあって、大きな声で怒鳴ったり、ほっぺを叩いたりしたのだが、それでも改善されないので、遂にアタマに来てベランダにオモチャと一緒に放り出してやった。
宗一郎に対してどうしようもなく腹の立つことがあると、ついつい手を出しがちになっている。休日のたった一日や二日、相手をしているだけでそう思うことが何度もあるのだから、一日中相手をしているヨメなんかはイライラし通しだと思う。私が仕事から帰宅するとヨメがぐったりと疲れていることがよくある。
宗一郎ももうすぐ3歳で、今まで「かわいい」だけで済んできたことがそうではなくなるから、「しつけとは何ぞや」と思い悩むことが多い。
幼稚園や学校では、子供の落ち着きがなくなっているとか、マナーが悪いとか、そういう問題ばかりを見たり聞いたりするので、なんとか自分の子供だけはそうならないようにイロイロと考えているのだけど、ついつい昨日のようなことがあると、自分の怒りに任せて怒鳴りつけたり放り出したりしてしまう。「叱る」と「怒る」の違いって、リクツではわかっていても、現場ではどうしてもごっちゃになってしまう。
ベランダで泣き続ける宗一郎を放っておいたら、それに気付いた隣のおばさんがベランダ越しに宗一郎をなだめてくれていた。なんだか猛烈に恥ずかしくなってすぐに宗一郎を部屋に入れた。こういうときの第三者の介入は何とも言えない心の痛みがある。
私のワガママ性格を受け継いでしまったのもあるし、熱を出してみんなに優しくしてもらえるこころに対する嫉妬もあるのだろうし、宗一郎もいろいろと納得いかないこともあるのだろう。そんな気持ちを親がどれだけ察してあげれるかがポイントだと思う。
激しく怒った日の子供の寝顔はいつになく可愛く感じる。
↑罪滅ぼし(?)で作ってあげたプラレールの大作。