冒険

 先日ホンダの研修センターへ行って2日間みっちりと研修を受けてきた。

 近畿のホンダディーラーからサービスマンが集まって研修するので、ホンダ学園時代の級友とばったり会うことが珍しくない。先日の研修でも10年ぶりぐらいにクラスメートに出会った。さらに今回の研修のトレーナーは偶然にも我々の担任をしてくれてた先生(本田技研は移動や転勤が多い)だったので、なんだか学生の頃に戻った気持ちで楽しく研修することが出来た。

 学校を卒業してからすぐにホンダのディーラーへ就職した。途中いろいろと色気が出てきて2年ほどブランク時期があったのだけど、まあそのお陰で自分にはクルマを触ることしか能が無いことが発見できたのでよかったと思っている。

 そんなことを級友や先生と話しているとやはり誰もがそういった色気の出る時期があるようで、専門の学校を卒業して、素直にその職種に就き、このままオレは終わっていくのか・・・・的な勘違いをするそうだ。

 今では嫁も子供もいるし、それを実行するにはリスクが大き過ぎるのでもうそんな冒険をすることもきっと無いのだろうと思うけど、こうやって級友や恩師と話し合える時間があるだけで、「あ〜いらん冒険せんでよかった」と思える。それは自分の人生における選択が間違っていなかったと確認できる時でもあるので、本当に心が穏やかになる。

 冒険できないジブンが冒険できるヒトを見て、羨ましく思うことはきっと恥ずかしいことではないのだ。冒険しないことも冒険なんだ。うんきっとそうだ。