歌番組なんてほとんど見ることはないのだが、その日は他にいい番組もなかったし、嫁が見ていたので私も一緒にそれを見ていた。
オレンジレンジが出演していて、客にワーワーキャーキャー言われながら歌っていた。
いつの頃からか、最近の流行の曲はああいうラップ調というかレゲエ調というか(あのジャンルは何て言えばいいのだ?)、とにかくあんなスタイルになってきている。
それらのファッションや音楽の流行について、とやかく言うつもりもなく、それが文化なんだなと受け入れることができる柔軟な脳ミソ回路は持っているので、テレビを見ながらアタマがショートしたりすることもない。
私はそれを見ながら独り言のように言った。
「ああいう歌をカラオケで歌えたら、女子高生とかにモテるんやろな〜」
カラオケで上手に歌う為に、流行の歌をクルマの中で練習したりすることが全くなくなった。現在カラオケに行っても、その頃練習した曲ぐらいしか歌うことなんてない。最近の歌を覚えようとする気持ちはいつのまにかどこかへ行ってしまった。
それはつまり、「女性にモテようとするバイタリティがなくなった」のである。
イヤ別に、浮気願望があるワケではない(あるけど)。
私が言いたいのは、「女性にモテようとする気持ちが自分を高める」のではないんかい、ということだ。
それは男性だけでなく女性にも当てはまり、「モテたい願望」が常に自分をキレイにさせるのだと思う。
黒木瞳をご覧なさい。
あの美しさはなんだ。どこから来るんだ。
あれは70歳のジジイから男子中学生まで、全ての男性へ向けてセックスアピールを発射しているからに違いない。だからあの若々しさを保つことができるのだと思う。
「あれはカネかけてるからや」とか、
「あれはCGや」とか、違うぞオイ!嫁!聞いとんのか!
そういう私の深いメッセージを込めて言った、
「ああいう歌をカラオケで歌えたら、女子高生とかにモテるんやろな〜」なのである。
それを嫁はこう返した。
「マツケンサンバの方がモテるんちゃう?」 ・・・宴会かよ!
私のココロの叫びは今日もまた空振りである。