なんでもっと早よ買わへんかったんやと自分に言いたい。顔にタオル巻いたり足にビニール袋履いたりして即席防寒用具をいろいろと試行錯誤してきたけれど、やはりその為に作られたものはスバラシイ!という結論に達した。
寒波は過ぎ去ったとは言えかなり冷え込んだ。普通なら家を出てペダルを漕ぎ始め、走行風がカラダに当たった瞬間、「あ、もうイヤや。クルマ乗りたい」ってなるのに、今朝はそれが全くなかった。目出し帽から出た目ン玉が冷たいぐらいであとはなんとも無い。こりゃスバラシイ!もちろん坂を登ってると暑くなってくるんだが、そこは天下のモンベル様、口の周りが息でベチャベチャにならないように2重構造になってるし、手袋も通気性が良いのか全くムレない。500円のホームセンター手袋とはエライ違いである。自分の場合、「走り初めの冷たさを回避さえできたら、暑くなってきたあとのことはなんとか調整する」という考え方なので嬉しい。今年の買い物の中で二番目に嬉しい。一番目はコルナゴ(笑)。
これらを買うために、昨日は仕事帰りにブロッサムのモンベルショップに寄ったのだが、店内をウロウロしてるといろんなモンが欲しくなってくる。使いもせんのにホイッスルとか望遠鏡とか。にまんえんもする寝袋があったらヨメを抱いて寝るより温いやろな~と思ったり(笑)。むしろヨメは冷たいしな。
というわけで、新年の恒例行事になりつつある『新春六甲山アタック』も快適に行けそうである。
12月28日(水)曇り。通勤往復。阪奈頂上1℃。
マニアに会う
長袖ジャージと長裾レーパンをポチった。通勤に使う事が多いだろうし、特にメーカー等のコダワリもなかったので、せっかくならということで十三峠マニアさんとこで。
色々と必要事項を書き込み、最後に注文確定のボタンをポチッとクリックしたその瞬間、マニアさんから直メール来た(笑)。宅配便に頼んだら送料かかるから直接渡します。夜にでもどこかで合流しましょうとのこと。なんともありがたいサービスである。(たまたま私の通勤ルートとマニアさんのルートが重なってたから可能になっただけで、「オレんとこにも直接持って来いや」というのには対応出来ないと思うので、皆さんあんまり無茶な要求はしないようにしましょう。)
ヨシこれで冬支度はカンペキや!今日から乗るゾ!と言いたいところだが、またもや寒波に負ける。いつ勝つんやというハナシだが。
落語・漫談・英会話
ここんとこ調子よく乗っていたのに、強烈なクリスマス寒波の影響でついついクルマのキーに手が伸びてしまう。本格的冬用ジャージないしなーとか、山越えやから凍結してたらヤバイしなーとかもっともらしい理由を付けて自分を納得させるも、この寒い最中でもサドルに跨ってハアハアしてる人を見かけると、「ああ、今日も負けたな…」となる。
そんな時はローラー活動!40分まで出来るようになった。目標2時間。
ところで、年配のお客さんのクルマに乗ると、結構な割合で『綾小路きみまろ』のCDがセットされていることが多い。回送中や試運転中にちょっとだけ聞かせてもらうが、これがなかなかオモロイのだ。落語のCDもかなりオモロイ。ああいうCDって、一度聞いてしまったらあんまり何度も繰り返して聞かないだろうから、いらなくなった『綾小路きみまろ』とか『落語全集』とかあったら欲しい。ローラー活動にはうってつけなのではないだろうか。
あと『スピードラーニング』な。あれでどれだけ英会話力がアップするのか眉唾モノだが、ラジオやテレビであれだけ紹介されてる上に、自分には脳みそがヒマな1時間弱の時間が用意されているのだから、それを自分向上に使わない手はない。さすがにAKBは飽きてきたのだよ。
12月24日(土)曇り。3本ローラー40分。
『グラスホッパー』 伊坂幸太郎 角川文庫
伊坂作品2作目。『重力ピエロ』の次に何いこかな~と思ってたら、なんかのランキング上位にこの作品が発表されたので、ミーハー気分で手に取った。妻を殺された男が復習を誓って闇の業界に転身するも、「押し屋」と呼ばれる殺し屋に先を越されてしまい、アララ~と言うてる間に他の殺し屋が出てきてストーリーが展開していく。
主たる3人の登場人物それぞれの目線で物語が進んでいき、物語が進むにつれて合流するというやり方。ちょっとハードボイルド系。人が死んでいく様が非常にリアルに描かれているけど不思議とグロさはなくて、今までに殺した人の亡霊に悩まされたりする人間味に溢れる殺し屋もいたり、雇い主に使われるままの自分に苦悩する殺し屋にちょっと同情してしまったりするとこもある。
人の身体が破壊されるリアルな描写や、『重力ピエロ』のとき感じたけどセリフとセリフの間に人物の内面を挟んだりするお陰で、読んでいて脳内での映像化が容易である。東野圭吾もそうだが、「お前これ映画化狙ってるやろ~」と、やらしい気持ちになってしまう(笑)。
自分と同世代の作家って、テレビで育った世代だからそうなるのは仕方のないことなのだろうか。もっと昔の作家、例えば夏目漱石とかは、脳内で映像化するとかそんなんじゃなくて、なんていうかな~、読んでても音楽を聞いてる感じというか、「読む→映像化→解釈」の流れじゃなくて、「読む→解釈」と言う感じ。脳内映像化の必要がない。ないというか、せんでも読めるというか…。ワカルカナー。
別に脳内で映像化することが悪いことと言ってるわけじゃなく、私もモロにテレビ育ちなのでその方が楽でありがたいぐらいなのだが、読書を一つのゲイジュツとして楽しむとするならば、やっぱり昔々の作家さんのほうに軍配が上がるんかなーと思う。東野圭吾とか伊坂幸太郎は現代っ子向け。自分もその例に漏れず現代っ子なのでスッと読める。「夏目漱石読みます」となったらなんか心の準備がいるやん?クラシック聴く前みたいな。
まあちょっと横道にそれたけど、これはこれで面白かった。個人的には「蝉」が好きかな。ちょっとおまけで★★★★★でした。
5℃の壁
AKBを聴きながらローラーに没頭していると、『今まで得た知識と経験はそのままに高校時代に戻る』という、実に痛い妄想にかられてしまう。若々しい女子たちのユニゾンな歌声がそうさせるのだろうか。
まあそんなことはさておき、今朝は玄関を出た瞬間にわかった。ああ、今日ぬくいわ。阪奈頂上では昨日と同じ4℃だったが、曇り空ということもあってか体感は昨日より全然マシ。あんまり着込みすぎると汗かくし、汗かいたら下りで寒いし、なかなか難しい。ジャージ1枚でも暑くてかなわん季節が半年もすればほんまに来るのかと疑わしいぐらい。
去年は阪奈頂上が「5℃」あるかないかで、心が折れるか折れないかだったが、今年の冬は4℃でも温かいと感じることができる。オレってローディーとして進歩してんちゃうん!?と勘違いしそうになる瞬間。やっぱ冬の自転車通勤デビュー日が「-1℃」というのが良かったのかも。
前方にシクロクロスバイクに乗った方がいらっしゃって、信号待ちで追い付いたらタイヤやフレームに泥が付いていた。おそらく4℃、いやもっと低い時間帯から山の中でハッスルしておられたのだろうと思う。背中から腰、足首にかけての筋肉がシロートではない。朝のご挨拶をさせてもらって、彼はダート工業の方へ下って行った。まさかあのコースをダウンヒル?うん、ありえるかも。
12月20日(火)曇り。通勤往復。
ローラーブーム
最近3本ローラーがマイブームだ。空気圧を10キロぐらい入れたら走行音が小さくなることに今更ながらに気がついた。やはりローラーをやってて一番気になるのは騒音である。それが少しでも小さくなったら(かける迷惑に大きいも小さいもないと思うけど)、自分の精神衛生上随分と楽になる。
節電が叫ばれるこのご時世、回るローラーに発電機を取り付けて少しでも何かの役に立たせることはできないかと妄想はすれどいつも妄想止まり。ローラーから発電プーリーまでどのように動力を導くか、家庭用100Vで安定させるにはレギュレターは必須やな、ていうか100Vまで回せるんかオレ、などと考えているうちにポカポカと自分の体が温まってきて、ああこれだけで節電できてるやんと変な納得に至ることがほとんど。
私は3本ローラー上で両手を離したり立ち漕ぎしたりができないので、一旦回し始めると止まるまでポジションを変えることができない。上ハン下ハンの持ち替え、ボトルの水を飲む、iPhoneの操作をする、ぐらいのことはようやく最近できるようになったけど、基本的にずっと同じポジションでの漕ぎ続けなので、30分もすれば手のひらとお尻が痺れてくる。
このへんが実走とは違うところやなあと思う。実走では気にならない部分に違和感が出てくることはみんなもあるのだろうか。噂のポジション出しプログラムでそんなんも解決するのだろうか。
12月18日(日)晴れ。3本ローラー30分。
12月19日(月)晴れ。通勤往復。阪奈頂上4℃。
氷点下
「この冬一番の冷え込み」なんて天気予報が言ってるのにも関わらず、自転車で通勤してみた。まあヨメがクルマを使うということなので、こんなことでもない限り自転車に乗らないだろう。自分に甘くなったもんである。
思えば、本格的な冬に乗るのは今シーズン初めてではないだろうか。木馬冬用ジャージの下にユニクロヒートテックを着込み、下はCW-Xの上にFデジューのビブを重ね履き。手袋はコーナン仕様の防水タイプ。靴と靴下はいつもと変わらず。顔にも特に装備なし。
かなり寒かった。阪奈の頂上での温度計は「-1℃」。気象条件によっては路面凍結も十分にある気温だが、今日は霜さえ降りてなかったのでラッキーだった。手先足先が冷たすぎる。不思議と耳は冷たくないんだな~。ペダルを踏みしめたりハンドルを握りしめたりしてるので血の通いが悪いんやろな。
しかしローディーは冬に作られるというウワサなので、我慢して乗ろう。これぐらいの我慢、フルマラソンの方が辛いのだ。
全然カンケーない話やけど、スイッチ押してるのにウォシュレットの水が止まらんなーと思ったら、iPhoneのホームボタン押してた。飲み過ぎはイカン。
『重力ピエロ』 伊坂幸太郎 新潮社
初の伊坂幸太郎。どの作品だったか忘れたが、東野圭吾の作品の解説を伊坂幸太郎が書いてて、いつかこの人の作品も読んでみたいなあ~と思ったのが手に取ったきっかけ。
辛い過去を背負った兄弟が、連続する放火事件のルールを解明していくミステリー。謎解き自体は単純で、犯人も中盤ぐらいでわかってしまうぐらいだが、兄弟の愛が爽やかで、それでいて鼻につくわけでもなく、好感が持てる。
他の伊坂幸太郎の作品を読んでみないとわからないけど、セリフの途中に、仕草の描写を挟んで、さらにセリフを続けさせるってところが、登場人物の性格とか性質がよくわかるように工夫されている。逆に言うと読者に考える余地を与えないというか、キャラクターの顔や体格の想像が、それ以上膨らまないように制限をかけられているような感じ。まあそれは人によって好き嫌いが分かれると思うけど、何も考えずに読み進められるので楽っちゃあ楽かな。
あと、チャプター分けが細かいので、ついついそこで読むのを休憩してしまい、500頁程度の文庫なのになかなか読了出来なかった。まあ伊坂幸太郎に罪はないけど(笑)。★★★☆☆でした。
卒業生答辞
いや別に在校生から送辞を頂いたワケではないんだが、一応今年はマラソンから卒業ということにしておく。また走りたくなったら走ります。多分走りたくなると思うので、そん時はまた宜しくお願いします。
今回でフルマラソンは3回目だったが、やはり今回が一番辛かった。練習不足とか厳しいコース設定とか色々あるけど、タイムを縮めるという作業はものすごいしんどいことなんだなと実感した。3時間とか4時間で走れる人はさぞかし楽に走れてるんやろな~なんて勝手に思ってたけど、3時間には3時間の、4時間には4時間の苦しさがあるんだなと思った。当然5時間にもあるし6時間にもある。誰も楽して走ってない。ランニング雑誌なんかで、『楽々フルマラソン完走術!』などというタイトルの特集記事を見かけることがあるけどあんなもん嘘だ(笑)。『我慢強くなる為に!』なんていう記事なら手に取ってみたいと思うけど。
昨日は手すりがなければ階段の昇り降りができない状態で、私もついにグルコサミン&コンドロイチンかと思ったが(意味不明)、2日経ってようやく脚の痛みもマシになってきた。明日ぐらいからそろそろ夏のチームTTに向けて再始動といきたいところである。あいも変わらず早すぎる始動で途中失速するのは目に見えているが、機材投入への資金調達準備は早いに越したことはない。
TTハンドルとTT用サテライトスイッチとエアロボトルとリヤディスクホイール欲しい。
奈良マラソン2011
早く終わって欲しくてたまらんかった奈良マラソンは滞り無く終了した。
体調を崩してから2週間もまともに走ってなかったので練習不足だったが、前日からのアミノバイタルプロ摂取や、過剰とも言えるカーボローディング・グリコーゲン補給により、なんとか走り切ることができた。
スタートしてすぐはどうも調子が出ず、朱雀門での折り返しまではイヤやな~もう帰りたいな~と思って走ってた。アミノバイタルプロ飲み過ぎたせいかトイレが近くて、スタート直前にトイレに行ったのにもうすでに膀胱が破裂しそう。ちょっと並ぶけどしゃーないわと思って7km地点でトイレ休憩。そしたら少しカラダが軽くなってペースが上がる。
10km地点で1時間以上かかってたので、これももう少しペース上げて後半タレる分の貯金をしておかないと5時間切りは難しいと判断してキロ5分ぐらいに上げる。ひたすらまっすぐで平坦な道を延々と走る。普段淀川河川敷を走ってる者にすれば得意なステージ。自分ではなかなかハイペースで走ることが出来た。
思ったより早く15km地点を通過し、窪之庄交差点を左折していよいよ天理までの登坂開始。ここまで調子が良かったのでそのペースを維持してぐんぐん登り続けるも、20kmを越えたぐらいで左膝に痛みが出てきた。あんまりこんなとこが痛くなることってなかったのだが、やはりこの強烈な坂道でダメージが蓄積していたのだろう。かばうように走っていたらどんどん脚が痛くなってきた。
ここは焦らずにトイレでも行ってストレッチしようと5分ほど小休止。脚を伸ばして筋肉の痛みはマシになったが、冷えたせいか膝の痛みは増してきた。持ってたアミノバイタルプロを飲んで意識を騙す。膝なんか痛くない痛くない…。しっかしこのアップダウンはツライ。辛すぎる。しかも天理市街地に入ってから幾度も幾度も交差点を曲がらされ、精神的にもカナリ参ってくる。
そんな頃に現れるのがきうちん選手(笑)。太鼓を叩いて叫ぶでもなく、並走して肩を叩いてくれるでもなく、腕を組んで突っ立って、「マエさ~ん、がんばれ~」と言うだけ。しかしそれがありがたいと思えてくるのだから、どうやら私の精神もこのあたりで壊れてきたようだ。
なんとかかんとか30kmを越え、あと12kmを残した時点で手元の時計は5時間まであと残り……、わからん!時間計算ができん!もう2km進んで残り10kmになったら計算しやすかろうと2km我慢する。
残り10km地点で5時間までに残された時間は1時間40分ほどだったと思う。この地点で3時間20分。あかん、こりゃ歩いたら絶対あかんわ。キロ8分ぐらいでもええから走り続けなあかんわ。痛い脚を引きずりながら歩を進める。歯を食いしばって必死の形相だったと思う。時間に追われ、えも言われぬ焦りから常に半泣き状態。今回ほどフルマラソンがツライと感じたことはない。
それでも容赦なく続く小さなアップダウン。今年からこのコースが追加されたが、来年は去年のコースに戻してもらわないと参加者は確実に減るだろうと思うぐらいドSなコース設定である。もう鼻水なのか涙なのかわからんようになりながら走る。歩くな!とりあえず走れ!遅くてもいいから走れ~~!と、自分に言い聞かせる。
気が付いたら40km地点。無我の境地で走り続けた。しかし無我の境地を脱するにはまだ早かった。残り2kmは時計との戦い。
あと1km!残り時間は約10分!
いける!5時間切りいける!
あと500m!残り6分!イケる!
ゴール前で有森裕子が前に来てハイタッチしてくれたが、どけ!邪魔や~~!
いやまあハイタッチしたんだが(笑)。
4時間58分20秒~~~~!!!
スーさん、鈴ひろさん、お先にサブ5達成させて頂きましたウケケ。
スタッフの皆さんどうもありがとうございました。応援の皆さんもありがとうございました。
フルマラソンはもうお腹いっぱいです。